【更新】「もらって嬉しくない年賀状」、心当たりはありますか?

2008年12月03日 08:00

正月イメージ【凸版印刷(7911)】は12月2日、デジタル写真の補正・加工サイト「いい色」において実施した「年賀状に関する意識調査」の結果の一部を発表した。それによると「もらっても嬉しくない年賀状」のトップには「セールス目的の年賀状」がついた。気分的に日常の喧騒を忘れたい正月気分の時に、仕事など日常生活に引き戻される文言が「年賀」に組み込まれているだけに、気分を害してしまうのかもしれない([発表リリース])。

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今調査は12歳から60歳の男女を対象にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は624人。なおここにおける「年賀状」はハガキなど物理的様式を用いたものに限定され、電子メールなどは対象外。また、年齢階層や男女比などは非公開。

その年はじめての「他人との意思の疎通」にも成る年賀状。正月気分を楽しみ、和やかな気持ちでいる時に受け取るものだけに、寛容な心境で相手の「こころ」を受け止められるというもの。しかしそのような「幸せなまどろみの心境」から一挙に厳しい現実世界に引き戻させ、いわゆる「興ざめさせる」年賀状もありうる。今件ではそのような「もらって嬉しくない年賀状」について複数回答で尋ねている。

もらって嬉しくない年賀状
もらって嬉しくない年賀状

もっとも多いのはセールス目的。知人からののと思って良く見てみたら、セールスマンからの営業年賀で、中身もセールストークばかりだったとなれば、大いに凹むというもの。ただしこれは「年賀状が来ることを想定していない」という前提があるからこそ、ギャップが大きく、その反動として「嬉しくない」という気持ちが高まるものと思われる。

「年賀状が送られて来る」ことを想定しうる相手からのものとして、事実上トップについたのは「手書きのメッセージが一言も無い」。電子メールではなく、物理的なハガキなどによる年賀状なのだから「一言くらい手書きで直接書き込みがあっても……」、逆にいえば全部印刷だと「自分が受け取ったのは量産型か」と考えてしまうのだろう。

続いて意外にありがちで送り手側は気がつきにくいのが「宛名が間違っている」。最近は住所録をパソコンでデータベース化し、宛名部分をラベルで作る場合が多い。データの段階で間違っていると、間違いは毎年続くことになる。さらに年賀状での宛名のミスは、「嬉しくない」と思いながらも「年に一度だけなのだし」という妥協からミスをした相手に伝える機会はほとんどなく、訂正されることなく繰り返されることになる。

以下「お年玉付年賀ハガキ以外」「連名」など、ややケチくさい回答が続いているが、これは気の持ちようでもあり、あまり気にする必要はない。やはり送り手側の立場として気になるのは(通常の人の場合は)「手書きメッセージ」と「宛名ミス」の問題。いずれもちょっとした手間をかけることで解消できる話なので、今年はもうひと手間かけて、ハガキの年賀状の「効果」を高めてみてはいかがだろうか。

なお今調査が「物理的なハガキによる年賀状」を対象にしたということもあるが、【相手の住所を知らなくても「贈り物」や「年賀状」が贈れる時代】でも紹介した「インターネットを使って第三者に年賀状を贈るサービス」の立ち位置はどうなるのかと考えてしまう。実物のハガキが贈られてくることは嬉しいが、現状では利用者側が用意した写真以外に、オリジナルのデータ(手書き文章など)を年賀状に反映させることは難しい。「電子メール以上通常の年賀ハガキ以下」の立場におかれた「ネットサービス利用の年賀ハガキ」が、より「喜ばれるもの」になるためには、何らかの「一工夫」が求められるのだろう。

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