インフルエンザ、今年も早めの流行か

2008年12月03日 08:00

インフルエンザイメージ国立感染症研究所は2008年12月2日、約5000件の全国医療機関から定点報告されているインフルエンザの患者数が11月17日から23日の週に急増を見せ、早くも流行の兆しを見せていることを発表した。すでに山梨県・兵庫県の2県において、注意報レベルに達している保健所地域を確認できるとのこと(【発表ページ】)。

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国立感染症研究所では主要の「流行するタイプ」の病症について定点観測を行っており、流行状況を確認すると共に注意をうながしている。インフルエンザも観測対象の一つで、毎年冬になると発表されるデータ上の日本地図が、黄色(注意報地域)や赤色(警報地域)に染まる様相が見られる。

2日に発表された11月17日~23日におけるデータでは、確認されたインフルエンザ患者数は2632人。1医療機関あたりの平均数は0.56で、前週の0.31、前々週の0.17から着実に、そして上昇幅を拡大しつつ増えていることが分かる(これは直近10年間では昨年同期の1.53人に次ぐ高い値)。「流行」という明確な目安は1医療機関の値が1人以上だが、全国規模ではそれに近づきつつある。特定県では山梨県5.3人、島根県2.5人、和歌山県1.6人などですでに水準を超え、「流行」状態に入ったことが確認されている。

なおインフルエンザウイルスの形式だが、すでにA/H1(Aソ連)型19件、A/H3(A香港)型40件、同B型36件が報告されている。今年は現在のところ特定型の流行というパターンではなく、各種型がまんべんなく広がる状況にあるようだ。各自くれぐれも無理な行動で身体を壊すことのないよう、そして初期症状が見られたらなるべく早く医療機関に相談し、安静にするよう心がけてほしいものである。

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