手を洗うと厳粛な判断が出来なくなる法則

2008年12月01日 08:00

手洗いイメージ「身も心もきれいにする」という言い回しにもあるように、身体を物理的にきれいにすることで、精神的にも安定し、寛容になるという考え方がある。イギリスの研究者グループは、何らかの決断・判断をする際に手を洗うなど清潔な状態に身体を保つことで、より寛大になる傾向があるという調査結果を明らかにした。元記事【Mail Online】ではこれを逆手に取り、「選挙にいく直前にシャワーを浴びる人は、政治の不正を(こざっぱりすることで寛容になってしまい)見逃す傾向が高まるかもしれない」と皮肉っている。

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今調査では手をきれいに洗った人22人・そうでない人22人それぞれに対し、ヘロイン常用者に関するビデオを見せ、道徳的にどのような判断を下すかを9段階で問い合わせた。内容はといえば、スリ行為を働いたり求職活動をする際に嘘の申告をしたり(以下原文の表現があまりにもキツいものなので中略)というもの。どちらのグループも映し出されたビデオ内容に対して「酷い」という評価を下したことに違いは無かったが、その度合いについては手をきれいに洗ったグループの方が寛容・寛大な結果を見せていたという。

また、手を洗うのではなく事前に文章内において「純粋さ」や「清潔」などを多数含む文章を読まされたグループと通常の文章を読まされたグループの2つにおいて、同様のビデオを見せて判断させたところ、やはり「純粋さ」や「清潔」の文章グループの方が寛容・寛大な結果を見せたとのこと。

今研究グループのリーダーであるPlymouth大学のSimone Schnall博士は今結果を「恐るべきこと」とコメントしている。「この調査結果によれば、人は自分の身を清潔にしてしまうと、他人の悪しき行為を寛容に判断する心構えが形作られてしまうことになる。特に司法の世界で働く人にとって、そのような事態が起きることを考えると非常に怖いことだ」。


元記事のコメントでは賛否両論の意見が見られる。「道徳的に正しい判断をするためには、いつも薄汚くしていなければならないの?」というものや「こんな役に立たない実験をして給料をもらえるだなんて、彼らは給料泥棒だ」という手厳しいものもある。さらには「エイプリールフールにしては早すぎる話だ」とのものも。やはり内容そのものが突拍子も無いものであるだけに、検証データが44件ではやや少なめに見られているようだ。

テーマとしては興味深い内容であるに違いはない。また、一見すると「なるほど」という感もある。今後さらなる研究が推し進められることに期待しよう。とはいえ、この研究が何の役に立つかとなると、やや疑問ではあるが。

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