「3億円当選!」それでも仕事を続ける人は約6割

2008年12月10日 08:00

宝くじイメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは12月9日、宝くじに関する意識調査結果を発表した。それによると、もしも宝くじが3億円当たったとしても「今の仕事を続ける」人は全体の6割強を占めていることが明らかになった。今の仕事が好きか嫌いかでその割合には大きな変化が生じており、当然の事ながら「好き」な人の方が「仕事を続ける」という回答率が高い(【発表リリース】)。

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今調査は11月21日から11月25日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は430人。男女比は50.5対49.5。年齢構成比は20代13.3%、30代54.4%、40代23.5%、その他8.8%。今回取り上げる項目ではそのうち勤務者である266人に限定した問いとなっている。

一般的な宝くじの特賞は1等・前後賞あわせて3億円。この当選金には税金もかからないため、3億円が「取っ払い」で手元に収まることになる。そのような多額のキャッシュが突然手に入った時、今の仕事をどうするか……というのが今回の質問。当然ながら今現在仕事勤めをしている人限定になる。

もしも宝くじで3億円が当たったら、仕事をやめますか
もしも宝くじで3億円が当たったら、仕事をやめますか

全体では6割強の人が「3億円当たっても今の仕事を続ける」と表明している。仕事を辞める人は残りの約3割。その多くが「3億円で生活する」と回答している。貯金などをして少しずつ利子に期待しながら食いつぶす、ということだろうか。

これを現在の仕事への愛着心で区分して見ると、当然のことながら「愛社精神の低い人ほど『仕事を辞める』人が多い」ことが分かる。彼らにとっては今の環境から離れることが願望であり、「3億円」はその願望を果たすためのパスポートであり起爆剤ということなのだろう。特に「嫌い」のカテゴリーに属する人は(回答人数が少ないので参考データでしかないが)一人も「今の仕事を続ける」と回答していないあたりが興味深い。

また、かつて「ベンチャーブーム」などで持てはやされていた起業は、たとえ3億円が手に入っても少数派であることが分かる。リスクの高さや現在の社会・経済情勢を見れば、その行動が必ずしも賢明とは限らないという判断、あるいは自分の性には合わないということからだろう。

宝くじ当選イメージその人の元々の生活レベルや個性などの違いもあるが、多くの事例で「宝くじの高額当選者」がお金の魅力にノックアウトされ、数年の間に没落してしまうという話をよく耳にする。一方、【宝くじで「毎年100万ドル」の権利をゲットした噂の彼は億万長者の銀行幹部!?】で紹介した銀行員は元々お金持ちだったこともあるが、やはり「宝くじが当たっても今までの生活を続ける」と答えている。100億円規模ならともかく、宝くじの特賞レベルの金額の場合、つつましい生活を続けることが無難なようだ。

ちなみに設問では「宝くじの特賞」という事で3億円が例に挙げられているが、これは通常の宝くじの場合。番号をあわせる「ロト6」では4億円、サッカーくじ「トト BIG」では6億円、競輪のくじ【チャリLOTO】では実に12億円が手に入る可能性がある(いずれもキャリーオーバーが最大限に適用された場合)。3億円ならともかく、6億円・12億円がいちどきに手に入るとなれば、今回の調査結果も多少違ったものになるかもしれない。

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