2.7%減・35年ぶり~アメリカで小売業の売上大幅減

2008年12月06日 12:00

主婦の買い物イメージアメリカの2008年11月における小売業の売上高は前年同月比ベースで2.7%減となったことが業界団体の調べで12月4日、明らかになった。この下げ幅は35年ぶり・調査を開始して以来の値となる(【発表リリース】)。

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今調査結果はアメリカに本部を置く国際的な小売業の業界団体であるICSC(International Council of Shopping、国際ショッピングセンター協会)が発表したもので、それによると2008年11月のアメリカにおけるチェーンストアの売上高(過去1年間に新装開店した店をのぞく)は前年同月比でマイナス2.7%。具体的には

ディスカウント店……マイナス1.0%
ドラッグストア……マイナス0.6%
高級品デパート……マイナス13.3%


などという結果が出ており、日本のデパート・スーパー同様にデパートにおける売上不調が際立っているのが分かる。

この下げ幅について協会側では「今年の11月は前年の11月と比べて日取りの悪さがあり、これが1.5~2.0ポイントの誤差を生み出した」としつつも、「景気の不調さも売上減少の要因には他ならず、11~12月における年末商戦の売り上げ予想を1ポイントほど引き下げねばならない」とコメント。一方で「12月は前年同月比で1.5%は上昇が期待できる」と説明している。

インターネット通販による売買は堅調との報道もあるが、少なくとも実店舗の年末商戦は厳しい状態にあるようだ。これがアメリカだけの話なのか、それともヨーロッパ、さらには日本などのアジア圏にも及ぶ傾向なのかは追ってあきらかにされることだろう。

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