10代が選ぶ今年の重大ニュース・トップはやはり……

2008年12月10日 08:00

10代イメージセーラー万年筆は12月8日、10代に聞いた今年2008年の重大ニュースの調査結果を発表した。それによると、総合ニュースでもっとも多くの票を集めたのは「世界金融危機」だった。元来10代にはあまり関係のないようなニュースではあるが、日々習慣のようにテレビや雑誌、新聞などで報じられていることや、身近な商品の値上がりを感じること、そして恐らくは保護者の愚痴などを聞かされるにつれ、肌身に感じているのかもしれない(発表ページ)。

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今調査は11月17日から20日、インターネット経由で全国の10代男女500人に聞いたもの。男女比は非公開、年齢階層比は高校生256人・大学や短大生136人・中学生48人など。回答形式は重大ニュースは2項目~5項目、流行語は1つを回答というスタイル。なおデータ取得時期が11月中旬のため、11月下旬以降の出来事は反映されていないことに注意を要する。

リリースでは「総合」「社会一般」「スポーツ」「文化・芸能」「印象に残った流行語」がリストアップされているが、ここでは前者二つについて抽出してみることにする。

●総合ランク
1.世界金融危機(186)
2.福田首相辞任~麻生新内閣発足(145)
3.北京五輪 開催(135)
4.米国 次期大統領にオバマ氏(133)
5.毒物混入、産地偽装など食品安全問題(116)
6.大阪「引きずりひき逃げ」事件(65)
7.ノーベル物理・化学賞で日本人4人受賞(63)
8.秋葉原無差別殺傷事件(55)
9.小室哲也 詐欺事件で逮捕(42)
10.北島康介選手、北京五輪で2連覇、2冠(32)

●社会一般
1.世界金融危機(186)
2.福田首相辞任~麻生新内閣発足(145)
3.米国 次期大統領にオバマ氏(133)
4.毒物混入、産地偽装など食品安全問題(116)
5.大阪「引きずりひき逃げ」事件(65)
6.ノーベル物理・化学賞で日本人4人受賞(63)
7.秋葉原無差別殺傷事件(55)
8.原油、ガソリン、原材料などの高騰(29)
9.定額給付金問題(29)
10.広がる大麻汚染問題(24)

※()内は得票数、以下同


元々この類の調査は20代以上の成人に対して行われることが多く、10代のデータを取得できる機会は少ない。それだけに今回の調査結果は貴重なものといえる。全般的に見ると大人がピックアップしそうな項目と大して変わりは無く、10代も(大人たちの予想以上に)「世の中を見つめている」ことが分かる。

また、これは今回の「10代アンケート」に限らないのだが、今年は例年にも増してネガティブなニュースが多く、これも世相を反映していると言わざるを得ない。もう少し気持ちをハッピーにさせてくれるような話が上位に、そしてたくさんランキングすると良いのだが。

なお、もっとも10代らしい結果が出ている「印象に残った流行語」の上位五位は次の通り。

●流行語(上位五位)
1.ういっしゅ!(DAIGO)(102)
2.あなたとは違うんです(福田前首相)(66)
3.なんも言えねー(北島康介)(46)
4.グー!(エド・はるみ)(28)
5.言うよね?(はるな愛)(17)


少なくとも10代ではない(笑)当方にとっては、正直初耳な言葉も多い。

「あなたとは違うんです」イメージ興味深いのが第二位の「あなたとは違うんです」。10代の間にも広範囲に広がっていることが確認できる。それほどインパクトが大きかったのか、言い回しとして使いやすかったのだろうか。また、野暮な話ではあるが、今リリースはWORDかその類で作成された票をキャプチャーしてグラフィック化したようで、リスト中唯一この部分だけが「文法・表記が違うかもしれませんよ?」という警告のアンダーラインが映っているのが分かる。ワープロソフトにまでチェックされるあたり、色々な意味で後を引く言い回しであるということなのだろう。

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