【更新】おせち、どこで買う? ネットで尋ねて、答えは……

2008年11月27日 06:30

おせち料理イメージC-NEWSは11月25日、おせち料理に関する調査結果を発表した。それによると、おせち料理を購入する人の多くはスーパーやデパートで調達し、ネットショッピングなどは少数派であることが明らかになった。食品のネット通販利用も普及しつつある昨今だが、おせちについてはまだまだ「手にとって確かめて購入する」意識が強いようだ([発表ページ])。

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今調査は11月13日・14日にインターネット経由で(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川)または関西(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)に住む20歳以上の「主婦」に尋ねたもので、有効回答数は400。20・30・40代と50歳以上、関東・関西でそれぞれ均等割当。

今調査のうち、何らかの形でおせちを自作せずに買ったりもらったりする人は277人に達していた。それらの人にどこでおせちを購入するか聞いたところ、もっとも多かったのは「スーパー」だった。

来年のおせち料理をどこで購入するか(購入するかもらう人ベース)
来年のおせち料理をどこで購入するか(購入するかもらう人ベース)

次いで「デパート」、そして具体的店舗名では「生協」が名を連ねている。中には「購入はしない」(=もらうだけ)というツワモノも18%存在している。

年の初めの何とやら、では無いが、一年の最初の食生活を言葉通り「飾る」おせち料理は、きらびやかなものを選びたいという想いが、スーパーやデパートなど「専門家」が作るものを選ばせるのだろう。

興味深いのは今調査が「インターネット経由の調査」であるにも関わらず、つまりインターネット系の回答が有利であるにも関わらず、ネット通販は3%しか回答が無かったこと。つまりそれだけ「スーパー」「デパート」のおせち料理における権威が絶大なものであることが分かる。あるいは「おせち料理をネットで? なんか味気ない」という雰囲気もあるのかもしれない(一応付け加えておくと、ネット通販のおせちが「ダメ」というわけでは決してない。むしろ独り者の当方のような者には非常に重宝できる存在といえる)。

さて。

先に【消費スタイル調査から読み解くデパート不調の原因】で触れたように、デパート・スーパーは食品分野以外は非常に厳しい状況を迎えている。食品はかろうじて堅調に推移しているが、それとてここまでの「絶対的優位性」は見られない。なぜここまでデパートやスーパー、特にデパートが(ネット陶酔度の高い人にも)受けるのか。ここにもまた「ヒント」がありそうな気がする。


(最終更新:2013/09/05)

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