地球とおサイフに優しい!? マクドナルドが持ち帰り商品の簡易包装を開始

2008年11月26日 08:00

簡易包装を開始告知ポスターイメージ【日本マクドナルド(2702)】は11月25日、環境保護対策のために2008年12月1日から、全国のマクドナルドで持ち帰り商品の簡易包装を開始すると発表した。また現行のレジ袋(ポリエチレン製の袋)を逐次廃止し、今後は無漂白紙の手提げ袋を導入、紙袋も無漂白の素材へと変更するという。マクドナルド側ではこれで年間2300トン程度のプラスチック資源の節約効果があると見込んでいる(【発表リリース】)。

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新たに導入する紙の手さげ袋と紙袋3種
新たに導入する紙の手さげ袋と紙袋3種

マクドナルドではこれまでレジ袋や紙袋の軽量化の努力に加え、2007年10月からは、レジ横のアタッチなどでお客側に協力を呼び掛ける「レジ袋・紙ナプキン削減」キャンペーンを行ってきた。その結果、開始から1年間で約480トンの紙資源、プラスチック資源の削減効果があり、お客側の協力や理解を得られたという前例、また近頃では消費者の環境への意識が一層高まっていることを受け、この度、持ち帰り用包装類を見直し、一歩踏み込んだ環境対策として簡易包装の開始を決めまたという。

12月からは全店舗で、例えば「ドリンク1点の場合は包装なしでそのままお客に渡す」「バリューセット1点の場合は手さげ袋に入れず、紙袋2個を渡す」などの方式を取り、衛生や一定の利便性を保ちながら環境に配慮した包装とする。さらに新しく導入する紙の手さげ袋や紙袋には「This is ECO STYLE」のキャッチコピーを印刷し、お客とマクドナルドが一緒に取り組むエコスタイルを提案するとのこと。そして店内のポスターやトレイマット(店内食事用のトレーに敷く紙)などで簡易包装の導入を告知し、お客への理解を呼び掛ける。

具体的には

(1)レジ袋(S、Lサイズ)の廃止 →ポリエチレン製レジ袋は全廃
(2)紙の手さげ袋(無漂白)の導入
(3)紙袋(S、M、Lサイズ)を無漂白素材へ材質変更
(4)簡易包装を開始
例:ドリンク1点の場合→ 包装なし、そのままでお渡し
バリューセット1点の場合→ 温かいものと冷たいものに分けて紙袋に入れ、紙袋2個をお渡し
バリューセット複数点など紙袋3個以上の場合→ 紙の手さげ袋に入れてお渡し


という形になる。

今回のアクションで年間重量約2300トンのプラスチック資源(CO2に換算すると約6200トン=ヒノキ約24万8700本の年間CO2吸収量に相当)を削減する効果が得られるとのこと。

原油価格は幸いにもひと時の高値よりは下がり、安定を見せつつあるが、それでも中長期的にはコスト増加の懸念材料になることには違いない。コスト削減の意味でも今回の変更はマクドナルド自身にはプラスとなる。さらに環境保全に役立つのだから一石二鳥。まさに「エコは地球にもサイフにも優しい」を地でいっているわけだ。

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