不景気で真っ先切られるぜいたく品、男女で異なる切捨て順番

2008年11月16日 12:00

ぜいたくイメージエルゴ・ブレインズは11月13日、家電専門誌などを発刊するリックと共同で実施した「景気と家電製品の購入に関する調査」の結果を発表した。それによると不景気になった時に購入を我慢するサービスや商品について、全体では「外食」と答えた人がもっとも多く、ほぼ半数を占めていることが明らかになった。また男女別で見ると順位に大きな違いが見られ、「我慢しなければならない」優先順位が性別で異なる様子がうかがえる(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は10月17日から22日までの間、インターネット経由で行われたもので有効回答数は1500人。男女比は1対1、年齢階層比は20・30・40・50代と60歳以上で均等割当。

景気が悪化してふところ具合が寂しくなると、色々な方面で切り詰めが必要になる。娯楽は我慢できても、ご飯を食べねば生きていけないし、体面の問題もあるので最低限の衣料品の買い換えは必要。そのように優先順位を考えた場合、その順番が低く、「我慢しなければならない」「切り捨てねばならない」対象としてもっとも上位に挙げられたのは「外食」で48.1%の人が回答していた。


景気が悪くなった場合に、真っ先に我慢すること
景気が悪くなった場合に、真っ先に我慢すること

全体では「外食」に続き「海外旅行」「ブランド衣料品の購入」「その他高価な趣味」など、ぜいたく品が続く。そして「家具・インテリアの購入」が入っている。

興味深いのは男女別における違いで、それぞれ上位三項目を挙げると次のようになる。

●男性
1位……車(バイク)の購入
2位……そのほか高価な趣味
3位……海外旅行

●女性
1位……外食
2位……ブランド衣料品の購入
3位……海外旅行


それぞれ男女における、趣味趣向の内情をよく表している。男性は車やバイクを購入する主導権を持っているし運転手となることも多い。また、ゴルフや各種収集品(切手や古銭)に代表されるように、高い対価を求められる趣味を持っていることも多く、それらがセーブ対象となる。一方女性は家計を守る主婦の数少ない趣味として、近所のお仲間主婦と共に外食めぐりをしているが、それも我慢しなければ……ということなのだろう。またブランド衣料品の購入は、男性の「高価な趣味」に通じるものがある。

設定上の最初から選択肢がある程度必需品から離れたところにある、という難点はあるが、当然のごとく「日常生活に欠かせないもの」の傾向が強いものほど「我慢する対象」の優先順位は低いようだ。先が読めないような不況感の中では、生活していくこと自体にスポットライトが当てられてしまう。「ぜいたくは敵だ」のスローガンでは無いが、ぜいたく・趣味趣向品が切り捨てられるのもいたしかたないというところだろうか。

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