生保など 入っている人6割弱 そのうち「がん」は大体6割

2008年11月28日 08:00

保険イメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは11月27日、喫煙と保険に関する調査結果を発表した。それによると現在保険に入っている人は全体の6割近くであることが明らかになった。また保険全体、及びその中でも「がん保険」に入っている人の割合双方とも、非喫煙者よりも喫煙者の方が高めの傾向が見られることが判明した(【発表リリース】)。

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今調査は11月10日から11月12日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は420人。男女比は54.1対45.9。年齢構成比は20代10.2%、30代46.8%、40代34.6%、その他8.4%。

喫煙は身体的にはがん、しかも肺がんにおいて、その発症率や悪化の度合いを加速させるという話が良く知られている。それでは喫煙者と非喫煙者との間で、生命保険(ここでは死亡保険以外に医療保険も含むものと考える)、そしてがんに特化したがん保険について、加入の度合いにはどのような違いがあるのだろうか。一般の医療保険では数ポイントの差ではあるが、喫煙者の方がやや加入率が高いという結果が得られた。

生命保険に入っているか
生命保険に入っているか

「1日2箱以上」のヘビースモーカーの母数が9人しかいないのでデータにぶれが生じている可能性が高く、考察の上では除外するとして、「1日数本」というライトスモーカーの方が生命保険への加入率が高いことがわかる。非喫煙者と比べて約10ポイントも高い。これは単なる偶然、というよりは、喫煙しているからこそ(負い目を感じるという点で)健康に留意してしまう結果によるものだろう。

それでは喫煙と深い係わり合いがあるとされる「がん」に特化した「がん保険」ではどうだろうか。

がん保険に入っているか
がん保険に入っているか

こちらも「ヘビースモーカー」は母数が少なめのため考慮外としても、やはり喫煙者の方が非喫煙者よりも多いという値が出ている。ただしその差は「保険全体」と比べるとやや小さめ。一応一般の生命・医療保険でも「がん」は保険対象となるため、がんに特化した「がん保険」にはあまりこだわらない、というところなのだろうか。

保険を取り扱う記事で何度と無く触れているが、保険に入ったからといって病気の発症率が減るわけではない。基本的には該当する病気を発症した際に、金銭的な負担を減らす効用しかない。しかしそれは多額の医療費の負担、そして場合によっては大黒柱となる人を失う可能性を金銭面から大きく支えることに違いないし、それは同時に契約者本人はもちろん周囲の人にも大きな金銭・精神両面での支えになる。

最終的には自己判断であるし、あらかじめ多くの余財を持つ人には必要ないかもしれないが、保険の意義と必要性について今一度考え直してみてはいかがだろうか。

なお最近の生命・医療保険では金銭的な支えだけでなく、加入期間にはさまざまな面で医療的サポート(健診や評判の良い病院の紹介、各種相談の受付)を行うものも出ている。そのようなサービスを利用するともなれば、単なる金銭面以上の支えを得ることができるだろう。

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