4つの場面における「肥満にならないため」の行動

2008年11月05日 12:00

大食いイメージ先に【「早食いで大食い」は肥満確率3倍以上に】で早食い・大食いと肥満との関係についての元記事を確認した際に、CDC(Centers for Disease Control and Prevention、米国疾病予防管理センター)で興味深い項目を見つけることができた。【肥満に関する要因(Overweight and Obesity--Contributing Factors)】という項目で、同センターが「肥満の要因に対する単純明快な回答」を提示したものだ。今回はそれをさらにダイジェスト的に紹介する。

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まず最初に紹介されていたのは、全文の要約中の要約。

・肥満は摂取カロリーのバランスが取れていないのが原因。カロリーを取りすぎて(それを消費する)十分な運動をしていないのが問題。
・体重の増加は遺伝子や新陳代謝、日常生活の行動様式、周囲環境、文化、さらには社会経済的な状態など複合的な要因で導き出される。
・日常生活の行動様式と環境は、肥満の原因において大きな要素となりうる。つまりこの部分を抑えることで、肥満対策になる。


というもの。そして主に4つの環境下において、どうすれば肥満を防げるかがシンプルに示されている。

●自宅
・テレビを見る時間をはじめ、ただ座っているだけの時間を削りなさい
・身体を動かす活動を定期的に行いなさい(例えば散歩やストレッチ、あるいは庭の草むしり)

●学校
・学校から提示されている朝食や昼食に関する栄養規格上の計画をしっかりと守りなさい
・脂肪やカロリー、砂糖の少ない食品を選びなさい
・幼稚園に通う前から定期的な運動を習慣づけさせなさい

●職場
・職場においても身体を動かすような機会を積極的に設けなさい

●その他の場面(コミュニティ)
・健康的な食生活を営むために少なくとも一日5種類の果物と野菜を適量、口にしなさい。
・適量の食品や飲み物を食べなさい(原文では食品産業側が「適量な一人前に区分した量の商品を提供しなさい」とある)
・低カロリーで栄養素が豊富に含まれた食品を食べなさい(原文では販売店側が「低カロリーで栄養素が豊富に含まれた食品を販売しなさい」とある)
・社会生活において積極的に身体を動かす機会を設けなさい


大食いイメージ確かにシンプルではあるが、果たしてすべてをしっかりと守れているかどうか、(必要な人は)一人一人自分の胸に手をあてて自問自答してみるとよいだろう。

なお同記事では肥満の遺伝的な要素について、「確かに肥満は遺伝子にも大きく左右されるものだが、遺伝的な要素は急激に変わるものではない。しかし昨今において肥満が急速に増加している状況を見ると、この増加は遺伝子を起因とするものではない」と説明している。つまり、遺伝子的要素は重要には違いないが、昨今の肥満者の大部分はそれとは別に原因がある、ということだ。

また【「早食いで大食い」は肥満確率3倍以上に】にもあるように「摂取カロリー”だけ”」が問題なのではなく、その摂取の仕方も考慮すべきことを忘れずに。

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