女性の3割は「寝起きの悪さ」「疲労感蓄積」「夜中に目が覚める」など眠りのトラブルをかかえ、睡眠障害の可能性も

2008年11月22日 12:00

あくびイメージ女性、特に主婦層のマーケティングを行うハー・ストーリィは11月19日、女性の睡眠に関する調査結果を発表した。それによると調査対象の女性において、3割近くの人が「睡眠時間は十分とっているはずなのに寝起きがスッキリしない」と考えているのをはじめ、さまざまな眠りに対する悩みを抱えていることが明らかになった。また、よく眠れないことから身体のあちこちにトラブルを生じているという認識もあることが確認されている(発表ページ)。

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今調査は全国の女性に対して2月27日から行われていたもので、有効回答数は1010人。未婚対既婚は86.7対10.8、年齢階層比は30代が39.9%、40代が37.7%など。

睡眠は男女を問わず健康維持には欠かせない生活習慣のひとつ。最近女性の社会進出が著しい昨今においては、これまでと比較して男性以上に女性の睡眠不足が現出化しつつあるのが実情。そこで「眠り」についての悩みを具体的にいくつか項目を挙げ、それに該当するかを尋ねてみたところ、「寝起きの悪さ」「疲労感蓄積」「夜中に目が覚める」などの症状に関して3割近くの人が悩んでいることが判明した。

眠りに関する悩み
眠りに関する悩み

複数項目に該当している人、「どちらかといえばそうかもしれない」という何となくレベルの人もいるのだろうが、それを差し引いても実に多くの女性が「眠りに関する具体的な悩み」を持っていることが分かる。

女性の2~3割が
睡眠障害の可能性

とりわけ【安眠を得るための7つの秘けつ】でも紹介したように、「床に入ってもなかなか寝付けない入眠困難」と「眠れるけど途中で目が覚めてそのまま眠れなくなる中途覚醒(早朝覚醒)」「眠りが浅い」など、「不眠」「睡眠障害」という病症そのものを指し示す項目にも多くの人が「はい」と答えているのが問題。自己認識レベルではあるが、少なくとも2~3割の人が「睡眠障害で治療を受ける必要がある」可能性を表している。

また、眠りに関する悩みごとを抱えている人は、単に睡眠時間が短くなったり深い眠りを得られないだけでなく、さまざまなトラブルを身体にかかえうる。睡眠は身体を休め、さまざまな機能を活性化させるのに不可欠な行動の一つだからだ。

「眠り」(のトラブル)が影響していると感じる症状
「眠り」(のトラブル)が影響していると感じる症状

「昼間でも眠い」という直接的な影響を別とすれば、女性は「肩こり」「腰痛」「肌荒れ」など女性が日ごろから抱えている身体的な悩み事の多くにおいて、「眠り」(のトラブル)を起因としているという自覚を持っていることが分かる(中には他の要因、例えば過労・加老によるものもあるだろうが)。

あくびイメージ眠りに関するトラブルは、ケガや普通の病気などのように直接他人に見せて、理解してもらうことは難しい。眠りが影響して生じた二次的な事象を見てもらい、どうにか分かってもらえるかも、というくらい。それだけに周囲の理解は得にくいし、他人への相談も難しい。今調査の「眠りに関する悩み」の回答部分にもあるように、症状の深度次第では立派な睡眠障害として治療を要するものも少なからず見受けられるのが、その実情を表している。

とはいえ「眠り」は毎日行われ、それ自身はもちろん生活における他の活動にも大きな影響を与える。「これはもしかしたら」という傾向が見られたら、専門の医療機関に相談してみた方が良いだろう。


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【自分の眠りに満足している女性はわずか3割強】

(最終更新:2013/08/01)

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