大証によるジャスダック買収「遅くとも年内には」・システムの大証への一本化も正式発表

2008年10月29日 06:30

株式イメージ【大阪証券取引所(8697)】の米田道生社長は10月28日の定例記者会見の中で、新興市場統括の取引所であるジャスダック証券取引所の買収について、「遅くても年内には決着したい」と述べて、今年中に買収を完了する意向を示した。今後ジャスダックの大株主である日本証券業協会と価格などの条件を詰めた上で、ジャスダック株の株式公開買い付けを実施する予定とのこと(【共同通信】)。また同日大証とジャスダックは2009年9月までに売買システムの統一(ジャスダックによる大証システムの利用)を正式に決定・発表している(【発表リリース、PDF】)。

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記者会見の概要が大証側からまだ発表されておらず通信社報道が情報ソースとなるが、それによると米田社長はジャスダック側との交渉について「かなり進んでおり、そう遠くない時期に合意に至る」と述べており、状況が順調に進展している旨を示している。

また、大証によるジャスダックの買収の過程でハードルの一つとされていた売買システムの統一については同日発表されたリリースで「ジャスダックが大証の売買システム等(以下「大証システム」という)を利用して取引所金融商品市場の運営を行うための所要の準備を実施することを決定いたしました」と明言され、今後ジャスダックが大証のシステムを用いることで見解が統一されたことが発表されている。

株式市場そのものの低迷の中で、新興市場はとりわけ株価低迷のあおりを受け、取引そのものも減少の一途をたどっている。今回のシステム統合の正式発表や大証によるジャスダックの買収が果たされることでシステムの安定化、効率の向上、さらには上場規定・審査の厳密化などが実現し、環境整備が推し進められることを切に願いたいものである。

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