冷凍食品の重視点、味や原産地より、まず最初に「価格」

2008年10月27日 12:00

冷凍食品イメージインターネットコミュニティ「MyVoice」を運営するマイボイスコムは10月25日までに、冷凍食品に関する調査結果を発表した。それによると、冷凍食品を購入する際にもっとも重要視されやすい項目は「価格」であることが明らかになった。食の安全や原産地問題などが、特に冷凍食品界わいを騒がす昨今ではあるが、同時に景気の雲行きが怪しいこともあり、価格への魅力が勝ったようだ(【発表リリース】)。

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今調査は10月1日から5日の間、インターネット経由で行われたもので有効回答数は1万4832人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代が37%、40代が30%、50歳以上が18%など。

冷凍食品を店頭で購入する際、どのような点を重視するかについて(冷凍食品を購入する人に)複数回答で尋ねたところ、もっとも多くの同意を得られたのが「価格」で7割以上を占めていた。

冷凍食品を店頭で購入する際、どのような点を重視するか
冷凍食品を店頭で購入する際、どのような点を重視するか
不景気のせいか
「価格」が「味の良さ」を
上回る

「味の良さ」が「価格」に続き51.0%と過半数を占めているが、過半数超えはこの二つだけ。しかも「価格」の得票は「味の良さ」を相当量追い越しており、その点でもいかに多くの人が冷凍食品において「価格」を重視しているかが分かる。元々「パッケージの小ささ」「長期保存」「手軽に調理」が冷凍食品のメリットだったはずだが、景気の状態はそれらの点をも凌駕(りょうが)し、購入層の行動パターンに大きな影響を与えているようだ。

また、「価格」「味の良さ」には及ばないものの、「原材料の原産地」が上位に顔を見せているのが気になる。特に今年大きな注目を集めた(そして事態はまだ終息していない)中国産冷凍食品問題が大きく尾を引いているのだろう。

特に最近では100円ショップでミニサイズの冷凍食品をよく見かけるようになった。味の良さや原産地はともかく、価格、そして「少量・必要な分だけ食べたい」「惣菜の種類を増やしたい」「自分で作れない料理が食べられる」など多彩なニーズに応えられるという点ではまさにうってつけ。

今後も消費者の頭の中で色々な要素を天秤にかけつつ、冷凍食品たちは大いにお店の冷凍棚を賑わせることだろう。


(最終更新:2013/08/29)

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