ペットとの生活で困ることランキング、抜け毛・旅行、それから……!?

2008年10月19日 12:00

ペットイメージインターネットコミュニティ「MyVoice」を運営するマイボイスコムは10月15日までに、ペットとの生活に関する調査結果を発表した。それによると、現在ペットを飼っている人が困っていることの最上位には「抜け毛」がついた。ペット側も自分で意識して毛を抜いているわけではないので仕方ないところではあるが、飼い主としては掃除などのことを考えると困りごとに違いはないのだろう(【発表リリース】)。

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今調査は9月1日から5日の間、インターネット経由で行われたもので有効回答数は1万5293人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代が36%、40代が29%、50歳以上が19%など。

ほとんどの人が好き好んでペットとの生活を営んでいるはずだが、それでも困りごとの一つや二つは存在しているはず。そこでその困りごとを複数回答で尋ねた結果が次のグラフ。

ペットとの生活で困っていることは?(現在ペットを飼っている人限定)
ペットとの生活で困っていることは?(現在ペットを飼っている人限定)

一番多いのは「抜け毛」。そもそもペットたちのほとんどは元々外で生活をするライフスタイルだったため、抜け毛があろうがなかろうがあまり関係は無かったはず。季節の変わり目に体調管理代わりに毛が抜け落ちる(抜け替わる)のは動物ならではの事象であるし、人間だって毛は抜けていく。ペットがもししゃべれるのならばこの意見に対し、「生き物なら当たり前なのに」とご主人様の愚痴に反論するのだろう。現実にはこまめにローラーで毛を拾い取るか、手入れをこまめにして抜け毛をしてやるしかない。あるいは抜け毛の無いペットを飼うという手もあるが、それは本末転倒だろう。

「鳴き声・騒音」
「床や畳、壁の汚れ・傷み」は
案外困りごととしては
認識されていない。

第二位には「長期旅行に出かけられない」がついた。最近ではペット同伴が可のホテルも増えたが、全体から比べればまだまだ少数派。ましてやホテル以外の場所に出かけたり、プライベートでは無く仕事での旅行の場合は手のうちようがない。近所に仲の良いペット仲間が要れば留守の間の飼育を頼んだり、あるいはペットショップ絡みで預けてもらえる場所を探す手もあるが、これもまた世間一般から見れば少数派。ペットのために長期間の旅行を断念している人も多いのだろう。第四位の「留守中の様子が心配」

第三位には「臭い」。これも第一位の抜け毛同様にペットの立場からすれば「そんなの人間の勝手でしょ」と反論するに違いない。第五位の「排泄物の処理」もあわせ、人間と同じものを求めるのは無理がある。人間側が妥協するか、あるいは少しでも状況が改善されるような道具など(におい消しを使う、トイレの使い方を学ばせる)の利用を試みるしかないだろう。

ペットイメージ第六位の「ペットが死んだりいなくなった時の精神的な負担」は「ペットロス症候群」と呼ばれるもの。「ねこかわいがり」の言葉通り、ペットを自分の子ども・孫同様に可愛がるあまり、手元から喪失した時に失われる心の領域があまりにも大きくなってしまい、親しい人間を失った時のようなショックを受けてしまうこと。医学の進歩でペットの寿命が長くなるにつれて、親近感の深さもこれまで以上に大きなもので、それゆえに失った時の精神への負担も大きなものとなる。今後ますますこの悩み・困りごとを回答する人は増えることだろう。

興味深いのは「鳴き声・騒音」が16.2%、「床や畳、壁が汚れる・傷む」「お金がかかる」がそれぞれ15.6%・10.8%など、世間一般に「ペットとの生活で困る点」には高い同意票が得られていないこと。これらの問題は少しずつ解決されつつある、ということか、それとも上位の困りごとが漸増し、相対的に減りつつあるのかは今回の図表からだけでは分からない。


元資料では「ペットに対する思い」を自由回答で答えてもらった結果の一部も掲載されている。中には「あくまでもペット。家族の一員としては考えていない」「生き物は嫌いだが教育上仕方なく」というドライなものもあるが、多くは「ペットというより人間・家族同等」「いなくてはならない存在」「家族の一員以上のつきあい」という、家族を構成する要素として認識している意見が大きい。

ペットイメージ当方(不破)も外回りをしたりプライベートで外出する際、視界に留まる表札に注意を払うと、家族一覧の最後に「どう見てもこれは人間ではなくて犬か猫だな」という名前をしばしば見つけることができる。表札はその家の顔であり窓口に他ならず、その場所でペットの名前が寄せられているということは、やはりペットも家族の一員と認識しているのだろう。考えることがしばしばある。

ペット用の医薬品を提供している企業がスポンサーのラジオ番組で、先日「医学の進歩で動物の老いに関する問題が増えてきた」という話が語られていたのを耳にした。ペットに関する悩みも今は「抜け毛」「旅行」問題が多いが、今後は対人間の悩み同様に「老い」の問題、そして「ペットロス症候群」に関するものが増えてくるのだろう。

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