特に買い材料も無く不安な雰囲気が高まり…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、二週ぶりに買い超し

2008年10月18日 12:00

株式イメージ東京証券取引所は10月9日、2008年10月6日から10月10日(10月第2週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は5兆5722億5683万6000円なのに対し、買い総額は5兆6052億5406万6000円となり、差し引き329億9723万0000円の買い超しとなった。これは先週から二週ぶりの買い超しとなる。なお個人・法人・証券会社共に買い超しで、これで主要四部門すべてが買い超したことになる(【最新発表リリース、PDF】)。

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10月6日から10月10日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……8841億5528万5000円/1兆1127億0813万7000円(2285億5285万2000円買超)
・個人……1兆6670億9032万4000円/1兆8185億1288万8000円(1514億2256万4000円買超)
・外国人……5兆5722億5683万6000円/5兆6052億5406万6000円(329億9723万0000円買超)
・証券会社……1510億0481万0000円/1582億3875万8000円(72億3394万8000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。

7月28日~8月1日……1877億4071万9000円売超
8月4日~8日……1369億7574万6000円売超
8月11日~15日……1001億9073万8000円買超
8月18日~22日……1064億7033万2000円売超
8月25日~29日……1232億4787万8000円買超
9月1日~5日……2113億5241万3000円売超
9月8日~12日……2958億3155万5000円売超
9月16日~19日……1091億3051万6000円買超
9月22日~26日……1476億2196万5000円売超
9月29日~10月3日……3426億6015万5000円売超
10月6日~10日……329億9723万0000円買超


今回該当週は日経平均の日足がすべて陰線となることからも明らかなように、軟調な展開が続く一週間となった。特に買い材料も無く不安な雰囲気が高まり、東京株式市場においても10月8日・10日には相次いで記録的な下げ幅をみせた。現時点において今回該当週と次週は色々な意味で「後世にまで語り伝えられる」期間となるに違いない。

次週も含め今回該当週から日経平均における出来高も増加しており、投売り・飛びつき買いが増えている様子がうかがえる。半ばパニック的な売買が続いていると見て良いだろう。今後もしばらく、恐らく11月半ばぐらいまでは不安定な取引が続くものと思われる。

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