来春の花粉は西高東低!? 日本気象協会が来春の花粉予測を発表

2008年10月16日 08:00

花粉症イメージ日本気象協会は10月15日、2009年春における全国のスギ・ヒノキ(北海道はシラカバ)の花粉総飛散数の予測を発表した。それによると来年春の総飛散数は、北日本では2008年春よりも少ないものの、南関東以西では例年及び2008年春よりも多くなるとのことである。毎年花粉症で悩まされる人にとっては、一喜一憂する予測といえよう(【発表リリース】)。

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今回発表された予測は今年の夏の気象条件を元に作成したもので、今後の気象条件や花芽観測の結果により変わることもある。それを前提とした上で、現時点における予測は次の通り。

・北海道……今夏の平均気温と日照時間は平年並みで降水量は平年より少なくなったため、総飛散数は例年並みでしょう。平成20年と比べると非常に少なくなるでしょう。

・東北……今夏の平均気温は平年並み、降水量は平年より多く、日照時間は平年より少なくなりました。ただ、気温の変動が大きく、7月は高温、8月後半は低温となったため、総飛散数は例年より少ないでしょう。平成20年と比べると少なくなるでしょう。

・関東、甲信……今夏の平均気温、降水量、日照時間は平年並みでした。関東甲信地方(茨城、栃木、埼玉を除く)の総飛散数は、例年並みか例年より多い見込みでしょう。平成20年と比べると、同じか多くなるでしょう。それ以外の地域では例年よりやや少なく、平成20年と比べても少なくなるでしょう。

・北陸、新潟……今夏の平均気温は高く、降水量と日照時間は平年並みでした。ただ、月ごとの変動が大きかったため、総飛散数は富山では例年よりやや少なく、新潟と石川では例年並み、福井ではやや多くなるでしょう。平成20年と比べると、福井では多くなり、その他ではやや少なくなるでしょう。

・東海……今夏の平均気温は高く、降水量と日照時間は平年並みでしたが、7月の高温少雨が顕著でした。総飛散数は例年と比べてやや多く、平成20年と比べると非常に多くなるでしょう。

・近畿……今夏の平均気温は平年より高く、降水量は平年より少なく、日照時間は平年並みだったため、総飛散数は例年より多くなるでしょう。平成20年と比べると非常に多くなるでしょう。

・中国、四国……今夏の平均気温は高く、降水量は少なく、日照時間は平年並みとなりました。総飛散数は例年より多くなるでしょう。また、平成20年と比べると非常に多くなるでしょう。

・九州……今夏の平均気温が高く、降水量は南部では多く北部では平年並み、日照時間は平年並みでした。総飛散数は例年より多くなるでしょう。平成20年と比べると多くなり、大分と宮崎では非常に多くなるでしょう。


全般的には「西高東低」と、どこかで聞いたような言い回しがそのまま当てはまることになる。

最近では秋口でもブタクサなどによる花粉症が多発するようになり、従来気温が穏やかで自然を愛でるべき季節の春・秋共に、花粉症でそれどころではない状況の人が増えてきている。もっとも「自然を愛でられるくらい植物が活性化する」「花粉もたくさん飛び散る」「花粉症の人が苦しむ」という流れを考えれば仕方ないのかもしれない。

ともあれ来年は、関東以西にお住まいの方は、覚悟を決めて今から色々と準備をしておいた方がよさそうだ。

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