50人に1人は「今でも親としての自覚がない」

2008年10月08日 06:30

子育てイメージ子育て・育児支援ポータルサイト【こそだて】を運営するブライト・ウェイは10月7日、生活のリズムが妊娠や出産を機にどのように変化したかについての調査結果を発表した。それによると母親・父親としての自覚が芽生えたのは「赤ちゃんが生まれた時」と答えた人がもっとも多く3割強に達した。ただし50人に1人の割合で「今でも自覚がない」と答えており、母性本能の芽生えには個人差が大きいことをうかがわせる結果となっている(【発表リリース】)。

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今調査は9月(具体的日取りは未公開)に「こそだて」にて行われたもので、有効回答数は652人。男女比は12対88で、中心年齢は33歳。具体的な年齢構成比は未公開。

育児と生活リズムについていくつかの質問とその回答が今調査結果では発表されているが、そのうち「母親・父親としての自覚が芽生えたのはいつか」、つまり「母性本能が芽生えた(認識できた)のはいつか」という質問について、33.6%の人が「赤ちゃんが生まれた時」と答えている。

「母親・父親としての自覚が芽生えたのはいつか」(調査母数全体ではなく、妊娠・出産経験無し・その他(育てていく過程で、など)を除いた母数での%)
「母親・父親としての自覚が芽生えたのはいつか」(調査母数全体ではなく、妊娠・出産経験無し・その他(育てていく過程で、など)を除いた母数での%)

続いて「(色々な手法で)赤ちゃんが出来たと分かった時」が27.3%と続き、「生まれた時」「出来たと分かった時」で約6割を占めていることになる。その他状況・手法・時期には違いがあれど、「子どもが出来た」というリアリティを感じた時、母親・父親が自覚を芽生えさせていることが分かる。

一方、「子どもが生まれた後、『今現在においても親の自覚がない』と言う人が50人に一人という数字が意味する物は何でしょう。子育てには夫婦、家族での助け合いと理解が求められます」(一部編集)とリリースで警鐘している、「子どもが生まれた後でも親としての自覚を持っていない」人は約2%確認されている。これを「母性反応の希薄化」という言葉だけで片付け、その母親・父親に対して「どうなのよ?」と疑問符を投げかけるのは早計な話である。

先に【5つの「理想的な母親像」神話と真実】の中の二項目め「『良い母親』はすぐに自分の子どもに愛着心を覚えます」にもあるように、状況によっては子どもが生まれた直後に親としての自覚が芽生えるとは限らない。確かにその方が子育ての上では都合が良いが、100%すべての人がそうであるとは限らない。仮に自分が「2%」の領域の人だと自覚しても、決してそれで自分を責めてはならない。

リリースにもあるように、自分自身だけでなく、配偶者や周囲の家族の助け、理解を求めながら、少しずつ確実に育んでいけば(芽生えを待てば)良いだけの話なのだから。

(最終更新:2013/08/02)

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