缶ビールを飲まない・飲めない20代は4割超え~若年層で進む缶ビール離れ!?

2008年10月15日 08:00

缶ビールイメージgooリサーチは10月14日、早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所との共同調査結果として、「缶ビールと日本酒のパッケージ・デザインに関する調査結果」を発表した。それによると若年層ほど缶ビール離れが進んでいる傾向が見られることが明らかになった。特に20代では4割強の人が「缶ビールは嫌い」と答えているなど、とりわけ敬遠している傾向が見受けられる(【発表ページ】)。

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今調査は9月1日から4日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1093人。男女比は539対554、年齢階層比は20・30・40・50代・60歳以上でほぼ均等割り当て。

ビールや日本酒に関するパッケージデザインなど数々の項目で問い合わせが今調査では行われ、その結果が伝えられているが、今回焦点をあてるのは缶ビールに対する趣向について。まずは缶ビールへの好き嫌いを単純な選択式で答えてもらったところ、全般的に若年層ほど「嫌い」とする傾向が見られた。

缶ビールに対する世代別好意度
缶ビールに対する世代別好意度

「好き」派は20代の43.7%がもっとも少なく30・40代と歳を経るにつれて上がっていく。ところが40代の65.3%をピークに再び減少を見せ、60代以上になると53.6%にまで落ち込む。ただし「嫌い」派は一様に年齢の経過につれて減少する傾向も見せており、40代以降は「どちらともいえない」が増えていく。

20代の缶ビール嫌いは
約4割に達している。
歳を経ると「嫌い」では無く
「日本酒も好きだから」と
趣向の多様化が現れる。

これは40代までは単にビールのみを好む大人が増加し、それ以降は同じ調査で問い合わせている「日本酒」も好むようになるので、「ビールがとりわけ好きというわけではないが嫌いでもない」という傾向の現れともいえよう。

それでは具体的に缶ビールの飲用度はどれくらいなのだろうか。こちらも好き嫌いとほぼ似たような結果が出ている。

缶ビールの世代別飲用頻度
缶ビールの世代別飲用頻度

20代は4割近くが「滅多に飲まない」とし、「お酒が飲めない」人とあわせると「缶ビールを飲まない」派は4割を超える計算になる。「週1回以上」となる項目をあわせた「よく飲む」派は4割。これが40代になると6割を超える。50代にいたってもさらに増加の傾向を見せ、60代でようやく減少の兆しが見受けられる。一方で「滅多に飲まない」(敬遠派)はほぼ年齢の経過と共に減る傾向が見られる。

飲む傾向の大きさは50代がピークとなり、好き嫌いのピークの40代とはややズレがあるものの、やはり「中堅層はビールが好きだが、歳を経ると日本酒も好むためビールのみ好きな人は減少する」傾向が見られる。


今調査では日本酒についても同様の項目を設けているが、それによるとビールのような「40~50代以降は『嫌いではないがそれだけが好きなわけではない』傾向が見られることもなく、歳を経る毎に好きな人が増えていく」様子が見られる。一方で若年層、特に20代は日本酒も敬遠する傾向が強い。これらのこともあわせて考えると、

・歳を経るにつれて日本酒が好まれる割合が大きくなる。
・ビールも歳と共に好まれるが、40~50代以降になると日本酒に主役の座を奪われる。
・若年層、特に20代のビールや日本酒離れは顕著。


などの姿が見えてくる。特に20代のビール離れは非常に大きな割合で現れているが、これはカクテルやサワーなど、アルコール類の多様化によって「ビール」「日本酒」に限らなくとも、という意見が反映されているのだろう。

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