Yahoo! ニュースで「雑誌コーナー」新設、「週刊文春」「AERA」「ダイヤモンドオンライン」など18誌を掲載

2008年09月06日 12:00

雑誌イメージ『Yahoo! ニュース』では9月3日、同ニュースコーナーの一環として、人気を集めている18誌の最新記事が読める「雑誌」コーナーを新設した。「Yahoo! ニュース」に記事を提供している雑誌(主に週刊誌)が情報を提供しており、記事の「まとめ読み」をすることができる。

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「雑誌コーナー」トップページ
「雑誌コーナー」トップページ

各雑誌の個別記事。右部分にはその雑誌のサイトや購入ページへのリンクも。
各雑誌の個別記事。右部分にはその雑誌のサイトや購入ページへのリンクも。

「雑誌コーナー」では記事提供をしている雑誌(現在18誌)の一覧と、それぞれの雑誌が提供している最新記事のチェックが出来るというもの。トップページでは「雑誌一覧」「厳選雑誌記事」「おすすめの雑誌から」「新着雑誌記事」の3項目が用意されており、それぞれの視点から雑誌記事を確認できる。特に「雑誌一覧」では、読者のランキングに基づいて人気雑誌順に掲載されるので、携帯電話の公式サイトのような印象さえ感じられる。

それぞれの雑誌のページの右側には「雑誌記事提供社(外部サイト)」と称して、記事の提供元が自社サイト・該当雑誌サイトへのリンクが貼られている。このリンクを経由して、読者をそれぞれの雑誌購入ページに誘導することも可能となっている。

現時点での掲載雑誌は次の通り。

★「週刊文春」(文藝春秋)
★「文藝春秋」(文藝春秋)
・「中央公論」(中央公論新社)
・「AERA」(朝日新聞社)
★「月刊FACTA」(ファクタ出版)
★「諸君!」(文藝春秋)
・「Voice」(PHP研究所)
・「Newsweek」(阪急コミュニケーションズ)
・「ダイヤモンドオンライン」(ダイヤモンド社)
★「Foresight」(新潮社)
・「NATIONAL GEOGRAPHIC」(ブロードメディア)
★「COURRiER Japan + hitomedia」(ヒトメディア)
★「R25」(リクルート)
・「nikkei TRENDY net」(日経BP社)
・「婦人公論」(中央公論新社)
★「Tokyo Walker」(角川クロスメディア)
・「ザテレビジョン」(角川ザテレビジョン)
★「東京カレンダー」(アクセス・パブリッシング)

※記事執筆時点の並び
※「★」はモバイル版あり


要は、これまでニュース内容や時間単位で配信されていた各雑誌社の記事を、データの再構築や並べ替えなどで色々な付加価値(ランキングや雑誌ごとのまとめ、それぞれの雑誌の購入サイト)をつけ、「雑誌」というくくりでも配信するコーナーと位置づけられる。本屋でジャンルごと・作家毎に並べられていた単行本を、出版社・ブランド毎の棚を新設してその区分でも配するようなものだ。

今コーナーの新設で、雑誌社には「自社発刊の紙媒体の個性をアピール」できるだけでなく、リンクで自社サイトに誘導したり購入をうながすなど、単にニュースを提供し(てヤフーからニュース料を受け取っ)た以上の効果を期待することができる。そしてヤフー側はもちろんコンテンツの充実を、最小限の労力と内容追加で得ることが可能となるため、損をする人が誰もいないという構造に。

とりわけ雑誌の販売が低迷している出版社にとっては、救いの手となるか、あるいは止めを刺すことになるのか、諸刃の剣の感がある今回の「雑誌コーナー」。今後の動向を注意深く見守りたいところだ。

また、今回の「雑誌コーナー」とほぼ同時期に【ブログ/意見】のコーナーも並列新設されたことが確認された(記事掲載は9月2日からの模様)。こちらはヤフーが厳選した【ブログ(現時点で67件)】の記事から逐次抽出されたものが掲載され、通常のYahoo! ニュースと同じように読者からの評価を受けることができるというもの。【ヘルプ】を読むと「情報提供元のブログやサイトは、Yahoo! JAPANが選定しています。現在、推薦は受け付けていません」とのこと。……一応こっそりとここで立候補でもしておくことにしよう(笑)。それが「ドアのノック」になるのかもしれないのだから。

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