ランニング・ゴリラズ・イン・ロンドン(Mail Onlineより)。……何か魔法少女ならぬ魔法ゴリラみたいなのもいるが、気のせいだろう(笑)

……と言っても実際にゴリラたちが知恵を持ちロンドンで反乱を起こしたわけではない。これは(特に中部アフリカの森林地帯で絶滅の)危険にさらされている動物たちを救う基金のため、チャリティーイベントとして開催されたもの。数百人もの人たちがゴリラの着ぐるみで着飾り、デモンストレーションを兼ねながらランニング(全長7キロ)を行った。

この「Great Gorilla Run」と呼ばれるイベントは毎年一度開催されるもので、今回で6回目。今年は約750人ものゴリラ、もとい人たちが参加し、世界最大の「着飾りゴリラ」の集結イベントとなった。イベント主催側は「年を重ねるにつれて人々の注目・関心度は高まり、成果もあがってきている。ユーモアを理解するだけでなくイベントの主旨もきちんと分かってくれて、寄付金を差し出してくれるのは素晴らしいことだ」と説明している。

「ゴリラ・ランニング」の参加者による動画など。バニーガールのようなウサミミをつけていたり、「宇宙規模の親子喧嘩なスペースオペラの悪玉」の仮面をかぶったゴリラなど、ゴリラのランニングそのものというより、ゴリラ「のような」コスプレランニングという情景すら見受けられる。「楽しみながら周囲にアピールする」という点ではこれもまたアリなのだろう。

今回のレースで優勝したゴリランナーことJames Burton(25)は「いつも走りこみはしてるけど今日は辛かった。何しろゴリラスーツを着ていたからね」と素直な感想を語っていたとのこと。

「街中をゴリラの着ぐるみで埋め尽くす」という話となると、似たようなストーリーが昨年の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』でも披露されていた(もっともマンガ内では750人どころか5万人規模だったが)。人々がハイテンションなノリで街を練り歩くという点では日本における数々の伝統芸能的なお祭り、果てはリオのカーニバルにも通じるものがあるといえよう。

(最終更新:2013/09/06)