錯綜する相場観の中で投資家たちも売買に狼狽している様子…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、三週ぶりに買い超し(2008/09/28)

2008年09月28日 12:00

株式イメージ東京証券取引所は9月26日、2008年9月16日から9月19日(9月第3週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は4兆6659億8436万9000円なのに対し、買い総額は4兆7751億1488万5000円となり、差し引き1091億3051万6000円の買い超しとなった。これは先週の売り超しから転じて三週ぶりの買い超しとなる。なお個人のみが売り超しで、法人は買い超しに転じ、証券会社は買い超しのままの状態にある(【最新発表リリース、PDF】)。

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9月16日から9月19日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……7580億9258万9000円/7614億4607万9000円(33億5349万0000円買超)
・個人……1兆3953億3723万6000円/1兆3633億7225万2000円(319億6498万4000円売超)
・外国人……4兆6659億8436万9000円/4兆7751億1488万5000円(1091億3051万6000円買超)
・証券会社……1327億5287万0000円/1393億7275万5000円(66億1988万5000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。

7月7日~11日……1964億8235万0000円売超
7月14日~18日……1535億0572万2000円売超
7月22日~25日……345億4874万9000円買超
7月28日~8月1日……1877億4071万9000円売超
8月4日~8日……1369億7574万6000円売超
8月11日~15日……1001億9073万8000円買超
8月18日~22日……1064億7033万2000円売超
8月25日~29日……1232億4787万8000円買超
9月1日~5日……2113億5241万3000円売超
9月8日~12日……2958億3155万5000円売超
9月16日~19日……1091億3051万6000円買超



今回該当週は月曜が敬老の日でお休みだったため実質4営業日のみの数字となる。当然のことながら5営業日の通常週よりは多少取引額が減少しているが、週明けにはリーマン・ブラザーズの破たんなど海外で大きな動きが欧米の金融市場で相次ぎ、16日は大幅に下落。一日間をおいて18日はさらに下落し、日経平均が1万1000円台前半まで落ち込んでいる。その後やや株価は戻しているが、錯綜する相場観の中で投資家たちも売買に狼狽している様子が見受けられる。

外国人投資家の動向にしても、通常なら一度「買い」「売り」の方向性が定まったら5~10週は継続するのだが、直近10週間では方向感のない様子が見て取れる。これも外部的要因に振り回されているということなのだろうか。一部大手の外資ファンドは大規模なポジション調整(整理)をしていることが大量所有報告書などから明らかにされており、今後とも油断の許さない相場展開が続きそうだ。

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