まだまだ多い? 意外な多さ?? ブラウン管テレビ利用率は約半数

2008年09月20日 12:00

テレビイメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは9月19日、テレビと動画に関する調査結果を発表した。それによると現在一番多く利用されているテレビは「ブラウン管テレビ」が半数近くを占めていることが明らかになった。一方でフルスペックハイビジョン対応も含めた液晶テレビも4割近くを占め、液晶テレビの普及が進みつつあることをうかがわせる結果となっている(【発表リリース】)。

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今調査は9月8日から9月10日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は573人。男女比は53.2対46.8。年齢構成比は20代20.8%、30代79.2%。

今調査では主に動画共有サイトとそのサイト群にアップロードされた動画の視聴方法について尋ねているが、今回はそれとあわせて質問されたテレビそのものについて見てみることにする。具体的には「現在一番多く利用しているテレビは何か」というもの。

現在一番多く利用しているテレビは何か
現在一番多く利用しているテレビは何か

全体的には旧式ともいえるブラウン管テレビの多用者が半数近くの47.8%を占めた。そしてフルスペックハイビジョン対応(の液晶)テレビが17.3%、それ以外の液晶テレビが22.5%と、あわせて約4割を示しており、ブラウン管テレビに追いつく勢いを見せている。プラズマテレビの利用率は6.5%とそれほど高くない。

今調査ではなぜか対象年齢が20~30代に限られており、年齢の経緯による傾向がつかみにくいデータとなっているが、それでも半ば無理に見てみると、「若年層ほど液晶テレビ、壮齢層ほどブラウン管テレビの保有率が高い」ことが分かる。テレビは一度購入すると数年間はそのまま使い倒せるため、就学・就職などで一人暮らしをはじめる際にテレビを買う時のタイミングがいつ頃だったのかというのが多分に影響しているのだろう。


電気店のテレビコーナーの品揃えを見ても、ブラウン管テレビはほとんど過去の遺物となりつつあるのが現状。某有名テレビメーカーはすでにブラウン管テレビの製造を終え、部品生産も終了してしまったために部品が手に入らず「ニコイチ」(二つの同等品からパーツを持ち合わせ一つの完成品を作ること)でどうにか完成品を作っているという話を、あるリサイクルショップで耳にしたことがある。

今後も少しずつ液晶テレビのシェアは増え、ブラウン管テレビは使われなくなっていく。価格や重量、消費電力など、ブラウン管テレビを使い続けるメリットはあまりないからだ。あと数年でブラウン管と液晶テレビの利用率も逆転することになるのだろう。

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