「洋服だと3割引きなら飛びつくのに、株価だと尻込みするよね」

2008年09月16日 06:30

株式イメージリーマン・ブラザーズの破綻に伴い、主要新聞サイトの論説ブログでも、これを冷静に分析したり傾向を自己流に解釈するなど多種多様な意見が寄せられている。その中の一つ、The Wall Street Jouarnal(アメリカの有力経済紙)に寄せられていた【How to Make Money in Difficult Times】が非常に興味深い言い回しを披露していたので、ここに内容をかいつまんで紹介することにする。題名をそのまま直訳すると「(このような)困難な状況下でどのようにして儲けをあみ出すか」。

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記事はリーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに今週はどたばたとした動きをするだろうとした上で、慌てることなく平常心で対応すべきであるとしている。長期投資スタンスを持つ投資家向けに書かれた記事なのだが、現況を見て今が「お買い得」であると判断して株を購入しても、翌日さらに20%も値を下げたら、卒倒するに違いないと皮肉っている。その上で、「でもそれってどうよ?」と問いかけているのが元記事の論旨。

中でも気に入った言い回しが次の一節。

「ウォール街って変な所だよね。普通の小売店で洋服を買おうとしていた時、それが3割引きだったら飛びつくでしょう? でもウォール街だと3割引きで(株が)売り出されていたら、飛びつくどころかおびえ、買うのをちゅうちょするどころか恐れおののいてしてしまうんだよね
(Wall Street is a funny place in the following fashion: If you were going to a retail store and things were 30% off, you’d buy, but on Wall Street, you get scared.)」


本当にその商品(市場なら「株」)の価値が分かっているのなら、その適正価格からさらに大安売りをしていればすぐにでも欲しくなるのに、株の場合は逆に敬遠しかねない。それはつまり、その株式の「本当の」適正価格を、自分がつかみかねていることに他ならない。そのようなことを元記事の言い回しは暗に示唆している(もちろん、自分が「適正」と思っていた株価を修正せざるを得ないような出来事を、自分自身が見逃している可能性はある)。

洋服の3割引きなら大喜び。
でも株の3割引きだと恐れおののく。
それは株の「適正価格」の認識が
間違っていたに他ならない。

また「(今回のリーマン・ブラザーズのように)ある銘柄が破綻するなどして、大きなインパクトを市場やその銘柄が属するセクターに与えた時、他の銘柄も実際の影響のあるなしに関わらず大きな株価変動に巻き込まれる。本当に影響があるのか否かを見極めた上で、単に巻き込まれただけのなら『買い』のチャンスだろう」とも述べている。今回の暴落もまたしかり……といきたいところなのだが、金融・証券セクターに限定すれば、どこも多かれ少なかれ似たような問題を抱えている。それらの中から「巻き込まれただけ」の銘柄を見つけ出すのは非常に難しい。しかしもし探し当てることができれば、自分にとっての「お宝銘柄」となることだろう。

長期投資家にとっても、昨今の株価急落は(特に心理面で)非常に困難な時期。それに対するアドバイスも書かれている。いわく「一日、一週間、一か月単位での株価動向に気を奪われすぎないように。そしてちょっとした株価の変動や出来事に心を惑わされないように」とのこと。まるでどこかの元首相が語ったような言い回しだが、案外これが真実なのかもしれない。

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