喫煙者は全体で24%・最も多いのは40代

2008年09月27日 12:00

喫煙イメージgooリサーチは9月26日、読売新聞社との共同企画調査「タスポに関するアンケート」の結果を発表した。それによると現在たばこを吸っている「喫煙者」は全体で四人に一人に達していることが明らかになった。ただし禁煙を果たした人もほぼ同率で存在し、多くの人が「苦行」を乗り越え、たばことおさらばしていることが分かる(【発表リリース】)。

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今調査はインターネットアンケートサービス「gooリサーチ」で9月4日から8日に実施され、20歳以上の男女1090人が回答した。年齢階層比や男女比は未発表。

たばこ自販機用の成人認証カード「タスポ(taspo)」が全国的に導入されたことで、ますます肩身が狭くなりつつある喫煙者。しかし現時点でも24%の人は喫煙をしているという回答が出た。

あなたはたばこを吸いますか
あなたはたばこを吸いますか

この調査結果から見えてくる傾向は次の通り。

・タスポがきっかけでたばこを止めた人はほとんどいない。
・全般的に歳を経るほど「かつては吸っていたが喫煙した」人が増えてくる。
・喫煙者の割合も年齢の経過と共に増加するが、40代を越えると逆に低下する。「3年以上前に止めた」人も急増。
・60代以降は「元々たばこを吸わない」人が急増する。


高齢者に「元々たばこを吸わない」人が多いのは不思議なところだが、他の項目はそれぞれ理由が説明できる。タスポの導入前後には「手続きを面倒にすれば禁煙する人も出てくるのでは」という期待はあったが、結局吸う人はタスポを取得したり、「面倒くさい」と考える人はコンビニに移行してしまったことと思われる。

歳を経る毎に「かつて吸っていた」人が増えるのは、「吸う機会」も増えるが「吸っているのを止める機会」も増えるから。そして40代を越えると急速に禁煙志向が高まるのは「自分の体の健康を見つめ直す機会が増え、たばこを止める理由が生じたから」に他ならない。40代は「体のターニングポイント」といえそうだ。

40代は体の転換点。
自らを見つめ直し、
喫煙を止める人が
増えてくる

似たような調査は厚生労働省が数か月前に、2006年時点の調査結果を発表している(【喫煙者は四人にひとり。でも30代男性に限ると過半数も】)。これと比較すると、2年前の時点においても「40~50代で自分の身体に気づかい喫煙を止めた人が増加する」という傾向に変わりはないことが分かる。特に男性においてその傾向が著しい。

40代は喫煙者がもっとも多いが、「喫煙」そのものに対する人生の転換点となる人も多い。今その歳に該当する人で、たばこを吸っている人がいたら、これを機会に自分の体ともう一度話しあってみてはいかがだろうか。思い当たる節がある人も少なくないに違いない。


(最終更新:2013/08/02)

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