無印良品、自社ナイロン製品のリサイクルを10月スタート

2008年09月13日 12:00

リサイクル対象商品イメージ【良品計画(7453)】は9月12日、【東レ(3402)】と共同で、無印良品としては初のナイロン6のケミカルリサイクルを10月1日から開始すると発表した。対象となる商品は6月以降発売しているナイロンマイバッグやポンチョなど。不要となったこれらの商品を無印良品の店頭に持参すると、特製ボールペンと引き換えに回収される(【発表リリース】)。

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ケミカルリサイクルの対象となる良品計画の商品
ケミカルリサイクルの対象となる良品計画の商品

リサイクルのための回収場所は全国の無印良品。対象商品は2008年6月から発売している定番商品のナイロンマイバッグ、ポンチョ、および限定生産のポーチ類、風呂敷など。これらの商品が不要になった時点で、無印良品の店頭に持参すると、ポリカーボネイト軸中性(ゲルインキ)ボールペン(税込価格100円)と引き替えに回収される。

「ケミカルリサイクル」とは、プラスチックが元々「炭素」と「水素」で創られていることを利用し、熱や圧力を加えることで原材料に近い化学原料などに戻し、その上で再利用することをいう。今回の取り組みでは無印良品の店頭で回収されたナイロン6繊維製品を化学的に分解し、ナイロン6原料に戻して異物を取り除き、再重合した後、糸にする方法でケミカルリサイクルが行われる。

再利用されるナイロン6は、石油由来の通常のナイロン6に比べ、製造にかかるエネルギーを約70%節約することができ、また、排出される二酸化炭素の量も約70%削減される。これにより、無印良品が目指す「ムリ、ムダの無い循環型商品」が可能となった、と同社では説明している。

庶民向けの、消耗品的扱いを受けることが多い商品をリサイクルのために回収するという試みは、最近では【ユニクロ商品のリサイクルやリユースを・「サンキューリサイクル」期間スタート】でも紹介した【ファーストリテイリング(9983)】傘下のユニクロが記憶に新しい。これまでは使い捨てに近い使われ方をしていたこれらのたぐいの商品たちも、今後は「地球に優しい」使われ方が求められる傾向が強まりそうだ。

(最終更新:2013/08/03)

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