100以上の外部ブログからリンクを張られている「権威ブログ」は全体の0.7%

2008年09月26日 06:30

リンクイメージ【メディア・パブ】が伝えるところによると、ブログ用検索エンジンのTechnorati(テクノクラティ)が提供するブログ界わいを調査したレポート「State of the Blogosphere」の最新版【State of the Blogosphere / 2008】が公開された(記事執筆時点では一部分のみ)。世界全体を中心としたブログの世界に関するデータということもあり、日本の実情とは多少かけ離れた部分もあるが、現在のブログの実情を推し量る上で貴重なデータが豊富に盛り込まれている。それによると「外部のブログから100以上のリンクを張られているブログは全体の0.7%」に過ぎないことが明らかになった。

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今調査結果はTechnoratiでインデックス(データとして収録)された数々のブログの集積データと、世界各国66か国のブロガー(アメリカ550人、ヨーロッパ350人、アジア173人など)へのアンケート結果を基にしている。ただし(メディア・パブでも指摘しているように)問い合わせが英語によるものなので、英語圏以外の人のデータが反映されにくい結果となっている。

Technoratiでは「Technorati Authority」という、被リンクを受けている外部ブログ数をそのままポイント化した項目が採用されている。このポイントが例えば「10」なら、10の「外部ブログから」リンクが張られているという計算になる(同一ブログ内の参照リンクなどは計算外)。このポイントについて、今年の6月にTechnoratiで確認した約500万のブログについて振り分けたところ、「Technorati Authority」がゼロ、つまり一つも外部からリンクが張られていないブログが過半数を占める結果となった。

2008年6月における「Technorati Authority」
2008年6月における「Technorati Authority」
上記グラフデータを割合別に再構築したもの
上記グラフデータを割合別に再構築したもの

言い換えれば1つ以上のリンクを受けているブログは約45%ということになる。Technorati側ではこの45%のブログを「アクティブなブログだね」と評している。また、10ポイント以上(=10以上の外部リンク)を受けているブログは全体の10%、50以上に至るとわずか約7万5000件となる。

ちなみにこの「Technorati Authority」、本家のブログ検索では検索オプションの一つとして使うことができる。ポイントが高いレベルを4段階にわけ、例えば「多くのリンクを受けているブログだけの中から」といった形で検索対象を絞り込むことが可能。日本の【Technorati】にも被リンクチェックを行う機能は用意されているが、残念ながら検索時のフィルタオプションとして使う事はできないようだ。

被リンク数ゼロのブログが多いことには多少驚かされる。しかし、【定期更新ブログ数は2006年から変わらない現実】などのデータを見る限り、ぞくにいう「スパムブログ」などが多数把握され、(ゼロとして)カウントされているものと思われる。この点におけるブログ事情は、日本だけでなく世界共通なのだろう。

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