多くの投資家が手をひかえている状況…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、二週ぶりの売り超し(2008/08/28)

2008年08月28日 19:35

株式イメージ東京証券取引所は8月28日、2008年8月18日から8月22日(8月第3週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は3兆8492億4909万5000円なのに対し、買い総額は3兆7427億7876万3000円となり、差し引き1064億7033万2000円の買い超しとなった。これは先週の買い超しから転じ、二週ぶりの売り超しとなる。なお法人・個人・証券会社ともに買い超しのままで、売り1対買い3の対峙状態となっている(【最新発表リリース、PDF】)。

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8月18日から8月22日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……5573億1050万2000円/6581億6091万0000円(1008億5040万8000円買超)
・個人……1兆0780億4543万0000円/1兆1609億1832万9000円(828億7289万9000円買超)
・外国人……3兆8492億4909万5000円/3兆7427億7876万3000円(1064億7033万2000円売超)
・証券会社……1066億3271万4000円/1106億0400万7000円(39億7129万3000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。

6月16日~20日……1425億4441万8000円買超
6月23日~27日……2955億1020万5000円売超
6月30日~7月4日……916億0124万0000円売超
7月7日~11日……1964億8235万0000円売超
7月14日~18日……1535億0572万2000円売超
7月22日~25日……345億4874万9000円買超
7月28日~8月1日……1877億4071万9000円売超
8月4日~8日……1369億7574万6000円売超
8月11日~15日……1001億9073万8000円買超
8月18日~22日……1064億7033万2000円売超


市場環境はどちらかといえば下降の雰囲気が強いのだが、際立った買い材料も売り材料もなく、多くの投資家が手をひかえている状況。出来高は細るばかりで先物による振り回し的な市場感が強まりつつある。このような環境下で株価がじわじわと「上がれ」ば良いのだが、実際には「下がり」つつあるのだから始末が悪い。また、一部外資系の資金が一斉に逃げ出ていると思われるセクター・銘柄も時々見受けられ、環境の変化をつかみ取れる場面もある。

今回発表週では外国人投資家は売りに転じたが、休み明けにも関わらず出来高も減少している。来週発表週、つまり今週も出来高は減ったままでじりじりと値を下げており、「また売り超しなのか」という予測が容易に立つのが悲しいところでもある。

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