携帯ゲーム機の実用系ソフト、今後欲しい物は「資格」「健康管理」「学習」

2008年08月19日 06:30

矢野経済研究所は8月18日、「実用系ゲームソフトに関するユーザー調査結果2008」に関する調査資料を発売するのにあわせ、その内容の一部を公開した。それによると携帯型ゲーム機向けの実用系ゲームを利用している人が、今後最も欲しい実用系ゲームは「資格」系のもので、ついで「健康管理」系のソフトが求められていることが明らかになった(【発表リリース】)。

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今調査結果は4月18日から5月7日までの間、インターネット経由で1万0896人に対して予備調査を行い、そのうち携帯ゲーム機における実用系ソフト利用経験者から2066人を抽出。その人たちに各問いを行ったものの結果。男女比・年齢階層比は非公開。

携帯型ゲーム機向け実用系ゲームソフトユーザーに対し「今後どのような“実用的”なゲームソフトを望むか」を自由回答で問い合わせ、その結果を22項目に分類し集計した結果が次の通り。もっとも多かったのは「漢字検定」「TOEIC」などの検定試験も含めた「資格」だった。

今後どのような“実用的”なゲームソフトを望むか(上位十位のみ抜粋)
今後どのような“実用的”なゲームソフトを望むか(上位十位のみ抜粋)

資格系・検定系ソフトとなると例えばアマゾンで『「DS」「検定」のキーワードで検索すれば』実に多種多様なソフトが発売されているのが分かる。実際の資格が取れるわけではないが、資格試験に近い体験ができること、受験勉強にプラスとなることなどが人気の理由だろう。また、現在発売されていないタイプの資格取得向けソフトとしては、「宅建」「中小企業診断士」など元々人気が高い資格たちの発売が期待されているとのこと。

もちろん携帯ゲーム機ならではのメリット「モバイル性」「ゲームのように楽しめる」「反復学習」も人気要因。この要素は第三位の「学習」においても重要視される項目で、利用者本人の購入だけでなく、保護者が子どもに与える「教材」としての期待も高まっている。

最近の健康志向の高まりや、4月から開始された特定健診などでメタボリック症候群を気にする人が増えたことから、「健康管理」が第二位に納められているのも興味深い。表上には表現されていないが、女性陣からは「ダイエット関連」のソフトを求める声も多かったとのこと。


例えばDSなら赤外線通信やWi-FiによるLAN通信、タッチパネルによる入力機能など、携帯ゲーム機としてはもちろん、小型の情報端末として使えるだけの機能を持ち合わせている。導入ハードルが低いこともあわせ、実用ソフトを利用すれば、より多くの人のニーズに答えられるだろう。PSPもDSと比べると実用系ソフトでは今ひとつ遅れた感があるが、やはり可能性を秘めていることに違いは無い。

これらのハードに対し、利用年齢層やITリテラシーなども考慮した上でソフトを提供できれば、実用ソフトでも一般のゲームソフトのように、多くの人が求める作品を世に送り出せるに違いない。もちろんシステマチックに過ぎるものは敬遠される。あくまでも「ゲーム機」上のソフトなのだから、ライト感覚で使えるような工夫が求められよう。


(最終更新:2013/09/06)

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