銚子電鉄黒字転換へ・主業の鉄道部門と副業部門の売上大幅増

2008年08月18日 08:00

銚子電鉄イメージ【千葉日報】が伝えるところによると、千葉県の私鉄路線【銚子電気鉄道(銚子電鉄)】が2007年度の決算を発表、経営危機におちいった2005年度決算と比べて状況が大幅に改善、全業の損益では9800万円を超える黒字を計上していたことが明らかになった。銚子電鉄自身は財務諸表をウェブ上で公開していないので、詳細は不明。

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銚子電気鉄道は【「ぬれ煎餅」銚子電鉄に業務改善命令、経営難の原因を探る】にもあるように、主に前社長の放漫経営と私的利用によって財政が事実上破綻。満足に路線や車両の整備もできないような状況におちいっていた。この窮地を打開するため、自社ウェブサイトで現状を説明して助けを求めたところ、同社の副業部門である「ぬれ煎餅(せんべい)」の注文が全国から殺到するなど、ネット上の動きを中心に救済の動きが広まる。地元支援者を中心としたサポーターズなどの支援組織も発足し、注目度も高まり、利用客数も増加。

元記事から読み取れる範囲の、2007年度銚子電鉄の決算内容は次の通り。

・年間乗降客数……82万9800人(2004年度:65万2100人と比べて+17万7700人)
・鉄道部門収入……1億6200万円(2004年度:1億1000万円と比べて+5200万円)
・鉄道部門損益……-2000万円足らず(2005年度:-4000万円近くと比べて2200万円減少)
・副業収入……1400万円(2005年度比でほぼ2倍に増加)
・最終損益……+9800万円超


諸表が公開されていないので不明な点、計算が合わない部分も多く状況がつかみにくい部分が多い。とはいえ、この不景気の中でも各項目において数字が改善され、状況が好転していることだけは間違いないようだ。

鉄道コレクション第一弾・銚子鉄道の車両「デハ301」「デハ501」イメージ銚子電鉄では来年度実施を目指して車両の更新を計画しており、二両一編成での運用で輸送能力の増強を図る予定。さらに現在もなおオンラインショップで在庫切れが相次いでいる「ぬれ煎餅」については安定供給を図るため製造設備の強化に取り組むとのこと。国土交通省から指摘された最低限必要な改善工事も終了し、最悪の状況からは脱せたようだ。

とはいえ、ウェブから見る限りでも(冒頭で触れたように)会社データが最低限しか公式ページに掲載されていないことや公式ページそのものの見難さは昔のままであるし、支援組織によるバックアップ体制は整ったものの、鉄道会社としての根本的な足場固め(輸送能力の増強をはじめとする本業の収益構造の改善)は今後の重要課題。安全保持のための工事による経費計上も続くことが予想され、銚子電鉄の試練はむしろこれから始まると表現しても良い。

個性を活かし地域やファンとの連携を深め、アピールを展開して注目を集めていくという手法では成功裏を納めた銚子電鉄。これからどのような形で立ち直っていくのか、注意深く見守りたいところだ。

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