東京ガス、廃材などを用いたバイオマス発電の参入へ

2008年08月13日 08:00

時節イメージ【東京ガス(9531)】は8月11日、環境性の高さと再生可能エネルギーの積極的な利用を目指す形で、廃材などを燃料に用いて発電する「木質バイオマス発電」の事業に出資し参入することを発表した(【発表リリース】)。出資額は3330万円。

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今回東京ガスが出資を決めた「木質バイオマス発電」は、【オリックス(8591)】が出資し群馬県で建設を進めているバイオマス発電所を運営する「吾妻バイオパワー」。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の後押しを受けている事業で、毎年13万トンほどの木質チップを地元木材チップ業者から購入し、ボイラー・蒸気タービンにより発電するという仕組みのもの。稼動予定は2010年で、発電規模は1万3600キロワット。リリースによるとこの年間発電量は2万3000世帯分に相当する規模となる。

東京ガスでは主事業のガス提供以外に、電力事業へも進出を図っており、すでに天然ガスを利用した火力発電所を建設・運転をしている。今回出資を決めたバイオマス発電は二酸化炭素を計算上排出しないと認定されると共に、経済的に優れていることや気象条件に左右されず運転できるものとして、注目を集めている。同社では今後今回の「木質バイオマス発電」で得られた技術などを活かし、さらにバイオマス発電への事業拡大を図っていくとのこと。

主事業のガス事業は電力会社における電気事業と比べ、エネルギー供給源普及の上ではやや劣勢に立たされているのが現状。環境性の高い分野における電源供給源を多種多様に確保し、電力事業の事業価値を高めるという考えは、ごく自然なものといえよう。

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