「してやられた気分だ」…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、二週ぶりの売り超し(2008/08/08)

2008年08月08日 06:30

株式イメージ東京証券取引所は8月7日、2008年7月28日から8月1日(7月第5週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は4兆8404億4307万9000円なのに対し、買い総額は4兆6527億0236万0000円となり、差し引き1877億4071万9000円の売り超しとなった。これは先週の買い超しから再びの売り転で、わずか二週で売り超しに転じてしまったことになる。なお個人は買い超しに転じ、法人は売り超しのまま、証券会社は買い超しに転じている(【最新発表リリース、PDF】)。

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7月28日から8月1日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……8684億3570万7000円/8394億7092万2000円(289億6478万5000円売超)
・個人……1兆4526億3532万3000円/1兆5271億6567万3000円(745億3035万0000円買超)
・外国人……4兆8404億4307万9000円/4兆6527億0236万0000円(1877億4071万9000円売超)
・証券会社……1355億9839万7000円/1407億2145万8000円(51億2306万1000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。

5月26日~5月30日……1614億9661万6000円買
6月2日~8日……3088億0855万1000円買超
6月9日~13日……2724億8305万3000円買超
6月16日~20日……1425億4441万8000円買超
6月23日~27日……2955億1020万5000円売超
6月30日~7月4日……916億0124万0000円売超
7月7日~11日……1964億8235万0000円売超
7月14日~18日……1535億0572万2000円売超
7月22日~25日……345億4874万9000円買超
7月28日~8月1日……1877億4071万9000円売超


「ようやく五週間ぶりに買い超しに転じた外国人投資家であるが、(中略)「だまし」の可能性は捨てきれない」と先週コメントしたが、まさにその通りで今回計測週では再び売り超しに転じてしまった。しかも差引の絶対額は先週の買い越し額より1桁多い。してやられた気分だ。

この週は狭いレンジでもみ合いつつも下値を少しずつ拡大する傾向にあり、市場全体の不信感・気だるさを象徴するような相場展開が続いている。一言でいえば「方向感の定まらない」。取引高だけで見れば舵をとっているのは間違いなく外国人投資家なのだが……果たして舵を本当に握っているのは誰なのだろうか。

次回発表週、つまり今週も東京市場はさえない値動きが続いている。ただでなえ夏枯れ相場であるだけに、特異な材料でもない限り、夏バテしたようなぐだぐだとした展開が続くのだろう。

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