ネットで買いたいものを探すとき、最多利用キーワードは「●●」

2008年08月06日 07:30

インターネットイメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは8月5日、インターネット広告や検索に関する意識調査を行い、その結果を発表した。それによるとインターネット上で欲しいものを購入する際に用いるキーワードは具体的な商品名に加え「価格」が最も多く、3割強を占めていることが明らかになった。第二位についている「比較」とあわせ、ネット上の検索における利点の一つ「価格の比較」を用い、少しでも安いものを手に入れようとする利用者側の心境が垣間見れる結果といえよう(【発表リリース】)。

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今調査は7月18日から7月22日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は461人。男女比は50.8対46.2。年齢構成比は20代14.3%、30代46.2%、40代27.4%、その他9.3%。

インターネット上で商品を購入したい場合、どのようなキーワードを入れて検索するかについて尋ねたところ、具体的な商品名に加えて「価格」で複合検索をする人がもっとも多く34.9%を占めていた。

ネットで欲しいと思う物を購入するときどんなキーワードをいれて検索しますか(択一)
ネットで欲しいと思う物を購入するときどんなキーワードをいれて検索しますか(択一)

商品名に加えて「価格」で検索する行動は、ひとえに対象商品の値段を気にし、その商品が単に欲しいだけでなく、1円でも安く買い求めたいという消費者心理をそのまま表してるといえる。ただし、ダイレクトに「安い」「最安値」という言葉の利用頻度が低いことを考えると、商品価格の安さは第一義的ではあるものの、それがすべてではなく他の要素についても比較検討して決定したい心境のようだ。

また、インターネット上の記事の傾向として「安い」「最安値」という言葉が強調されすぎる記事の場合、「釣り」(美味しいエサ的な記事を前面に出してユーザーを誘い、その実別の商品情報を提供したり、実売価格はそれほどや少なかったりする)の可能性が高い、あるいは安いだけでリスクも高い(商品発送に時間がかかったり信頼性に欠ける)ことを、検索サイトの利用者も知っているのだろう。

壮齢者ほど「安い」「最安値」などの
ダイレクトな安さキーワードに釣られ易い!?

だからこそ、「価格」の次には「比較」のキーワードが多く利用され、多数のデータが列挙されて価格の高低やその他の条件を比較できる記事・サイトを求めているものと思われる。

ただしこのような「インターネット検索上のノウハウ」については、壮齢者はあまり熟知していないようで、年齢が高くなるほど「最安値」「安い」を多く利用する傾向がある。逆に若年層では「その他」の項目が多く、「商品名のみ」で調べ上げるツワモノや、「クチコミ」「価格比較サイトで直接」「(楽天など)特定の(比較・モール)サイトのみ見る」という、他人の情報を比較して調べ上げたり、インターネットモールサイト内の機能を活用しようという、インターネットリテラシーの高さをうかがいしれる回答が見受けられたとのこと。


ネット上で直接買い物をする場合には「価格」を複合キーワードとして使って検索する場合がもっとも多いという結果が出たわけだが、選択肢の中にある「○○ 『地域名』」がほとんど回答票がなかったことにお気づきの人もいるだろう。この選択肢、恐らくは「ネット上で商品の情報を入手し、地元の近場で売っていれば、その店で買おう」と考えている人向けに用意されたものだと思われる。しかし実際にはほとんどゼロに等しい回答となった。

「ネットで調べて近場で購入」の
パターンの人はほぼ皆無。
ネットで買う以上のメリットが
実店舗で提案できないと
消費者の目はネットの方を
むいたまま

元々「ネットで欲しいと思うものを購入するとき」という前提なので、あえて「実際の店舗で買う」という選択肢をわざわざ選ぶ人の可能性は低いのだが、現実問題として「ネットで商品情報を検索し、実店舗に足を運んで商品を買う人は滅多にいない」ことを裏付ける結果ともいえる。

先の【ケータイクーポン、男性よりも女性が活用中】のようなケータイクーポンの話ではないが、「実店舗でしか買えない」もの以外については、「わざわざ実店舗に足を運ぶことで得られるメリット」を提供しない限り、インターネットによる情報展開で「実店舗」の販売業績を上げるのは難しいのかもしれない。

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