2008年08月04日
募金が出来る自動販売機「ハートフルベンダー」
大阪地域の経済ニュースを伝えている【なんば経済新聞】に興味深いアイテムの紹介が行われていた。自動販売機で赤い羽根の共同募金が出来る「ハートフルベンダー」というものがあり、ジュースを買うお手軽さで募金が出来るというのだ。

「ハートフルベンダー」の募金ボタン部分
この自動販売機ならぬ「自動募金機」こと「ハートフルベンダー」はNPO法人の【ハートフル福祉募金】が考案・設置しているもの。2006年4月に仙台市の東北福祉大学で第一号機が稼動して以来、徐々に全国へ浸透しつつあるという。元記事では大阪の「なんばCITY」「なんばパークス」に設置されたことがニュースとなっていたが、商業施設への設置は今件が初めてとのこと(これまでは大学や福祉施設などにおかれる事例ばかりだった)。
「ハートフルベンダー」には通常の飲料水用自動販売機に「募金ボタン」が併設されている仕組み。募金額(募金ボタン)は10円と100円の2種類。利用者は自販機にお金を投入したあと、
・飲料水を買う。
・飲料水を買い、お釣りの一部を募金する(募金額分だけ募金ボタンを押す)
・募金のみを行う(飲料水は買わない)
の選択をすることができる。要は通常の飲料水用自販機として使うこともできるし、募金用自販機としても使えるし、さらには飲料水を買ったお釣り(の一部)を「せっかくだから」とお気軽に募金に充てることもできる。
ハートフルベンダーの仕様を説明した、NPO法人側がアップロードした解説動画
募金活動の分散化や不況、さらには詐欺的な募金活動、募金の利用方法が不透明の団体の話が持ち上がるなど、募金を取り巻く環境が厳しくなる昨今。NPO法人側ではこの「ハートフルベンダー」について、募金をする側の気恥ずかしさを解消しつつ、これら募金活動の不透明性への疑問に答える観点から、自動販売機に募金機能を持たせることを考案したという。
なお募金そのものは購入者が任意で行う募金ボタンによる募金の他、飲料メーカーが売上1本分につき2円、設置サイドが売上の3%ほどを赤い羽根共同募金に提供する仕組み。募金ボタンを押さずに飲料水だけを買っても、「ハートフルベンダー」利用自身が募金活動に参加したことになる。

募金の仕組み
なお各自販機ごとに毎月の寄付金の総額も明記している。実際に利用した人は、記載されている金額の一部が自分の手によるものだったことを実感できるわけだ。
指摘にあるように、確かに街角での募金は恥ずかしさからためらってしまう場合が多いし、最近では半ば以上運営費に回されたりよく分からない団体に資金が回されるなど、善意を商売にしてしまう類のものが増え、募金そのものへのモチベーションが社会全体的に低下していることは否めない。
その点、自動販売機ならそれらの難点のほとんどは解消できる。不況で個人のサイフのヒモが堅くなっている点は手のうちようが無いが、少なくとも周囲に気兼ねなく「善意のボタン一押し」をすることは可能だろう。
これらの書籍が参考になります
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