リアル「クマのプーさん」容器から顔を抜け出せず……

2008年08月02日 19:30

ポリ容器に頭を突っ込んだクマイメージハチミツが大好きなあまりにミツの壷に顔をつっこんでしまい、自分で抜け出せなくなったというお間抜けな話でよく知られている『クマのプーさん』。それを地で行くような事件がアメリカのミネソタ州で発生した。ポリ容器からエサをあさろうとした野生のクマが頭を突っ込んだまま、その容器から抜け出せなくなってしまったのだ(【Mail Online】報)。

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ポリ容器に頭を突っ込んだままさ迷い歩いたクマ
ポリ容器に頭を突っ込んだままさ迷い歩いたクマ

物語のプーさんは薄茶色の毛並をしているが、今件のクマは黒い毛皮を羽織ったアメリカ黒クマ。このクマは2ガロン(7.5リットルほど)の、お菓子かポップコーンが詰められていたと思われるプラスチックス製の容器に頭を突っ込んだまま、周囲をうろつき歩いているところを発見された。どうやらエサをあさろうとして頭を入れたものの、抜けなくなってしまったようだ。

このクマは発見当初の7月21日、ミネソタ州のジョージ湖そばにある奥地の町で、祭りに向かう途中の人によって発見された。呼吸は可能だったものの、水も飲めなければ食べ物を食べることもできない状態にあったため、この地域の野生生物の保護官はクマから容器を取り外して保護区に戻そうとした。まずは彼を捕獲しようと試み、発見後6日もの間、追跡を続けワナをしかけたものの、捕獲はかなわずじまい。脱水症状と空腹でどう猛になるリスクが高まったところに、ジョージ湖から100キロほど離れたフレジーの町に出没したことが確認された。

捕獲することもかなわず、このままでは脱水症状か飢え死にしてしまうだろうし、その前に人に襲い掛かる可能性が高まったため、やむなく射殺という選択肢が取られることになった。

絵本の中のプーさんはお間抜けな行動でみんなを笑顔にさせてくれるが、現実はそのように上手くはいかない。たとえ人里離れた場所にいたとしても、結局容器が外せずに、餓死か脱水症状で命を落としてしまっただろう。残念な結末だが、仕方なかった、そして現場としてはベストを尽くしたのだろう。

その一方、元記事のコメント欄では「残念だ」「悲しいことだ」という意見と共に、「どうしてポリ容器を狙って撃つ(ことで容器をどうにかする)ことができなかったのか」「麻酔銃を使って眠らせてから容器を外せば良いではないか」という意見が多数寄せられていた。現場の担当者としてはベストの判断を下したつもりだったのだろうが、それらの疑問が上がっても不思議ではないかもしれない。


(最終更新:2013/09/06)

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