コンビニの便利さ四大要素「深夜の買い物」「ATM」「トイレ」に「公共料金支払い」

2008年08月22日 06:30

コンビニ深夜営業イメージgooリサーチは8月21日、若年層とコンビニエンスストアに関する調査結果を発表した。それによると10~30歳代が「コンビニは便利だ」と感じる要素で、もっとも多くの人が回答したのは「深夜の買い物」だった。全体では過半数の6割近くの人がそのように答えている。深夜営業に関する論議が続くコンビニだが、少なくとも若年層にはその「深夜営業」こそがコンビニの存在価値の一つとして位置づけられているようだ(【発表ページ】)。

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今調査は7月23日から25日の間、インターネット経由で10~30歳代に対して行われたもので、有効回答数は534人。年齢階層比・男女比などの属性は非公開。

コンビニ利用時に「便利だ」と感じる時を複数回答で尋ねたところ、全体・男女別々それぞれにおいて、「深夜の買い物」がもっとも多くの得票を確保している。

コンビニ利用時に「便利だ」と感じるとき
コンビニ利用時に「便利だ」と感じるとき
女性より男性の方が
コンビニの利便性を
強く感じている

パーセンテージ棒グラフの積み重ねという少々変則的なグラフだが、全体では「深夜の買い物」を筆頭に「ATM」「トイレ」「公共料金支払い」など、コンビニならではの要素が「便利だ」と認識されていることが分かる。特に「深夜の買い物」は男女共に過半数の同意を得ており、今回の調査対象年齢層では「コンビニは深夜に開いているから便利なんだ」という認識が固まっていることが分かる。

また各項目の得票率を眺めて分かるのは、男性よりも女性の方がコンビニの機能について広範囲で利便性を認識していること。「深夜の買い物」「ATM」こそ男性の方が高い割合を示しているが、「トイレの利用」以降の項目はすべて女性の方が支持率が高い。女性は男性より、コンビニの必然性が高いらしい。


コンビニは元々「何でも売っている便利なお店」を意味する「コンビニエンス(便利な)お店」に由来するものだった。しかし今調査結果にもあるように「売っている」対象が物理的な商品というより、「多種多彩なサービス」という認識が高まり、「色々な物的商品」はあくまでも「サービス」の一要素にしか過ぎなくなっている。むしろ「多角的サービス販売店」という表現が似合うのかもしれない。

また今回は略するが、今調査では別項目でコンビニの便利さを認めた上で「24時間営業を止めれば地球温暖化対策にある程度効果はあるかもしれないが、止めると不便になるので24時間営業は続けてほしい」という意見が大勢を占める結果も導き出している。調査母体が若年層であるところから、これも当たり前の結果。

まさに【コンビニの深夜営業規制、高齢者ほど賛成の意向・利用の多い若年層ほど反対多し】の結果を反復・裏付ける形となるが、若年層はコンビニの深夜営業休止の動きに反発する向きが大きい。コンビニ最大のメリット・存在理由として「深夜の買い物」を認識しているのだから、当然といえば当然なのだろう。


(最終更新:2013/08/03)

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