アメブロが月間50億PV突破・芸能人効果の影響大か

2008年08月09日 12:00

インターネットイメージ[サイバーエージェント(4751)]は8月8日、同社が運営するブログサービスの【Ameba(アメブロ)】が、2008年7月時点で月間アクセス数50億ページビューを突破したことを発表した。また8月7日時点で会員数は350万人を超えたという。同社ではこの躍進について、芸能・著名人の積極勧誘などが大きな要因であると分析している(【発表リリース】)。

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Ameba(アメブロ)のアクセス・会員数推移
Ameba(アメブロ)のアクセス・会員数推移

2008年7月の月間アクセス数は50.6億ページビュー。これは同年前月と比較して3.3倍の伸びに相当する。芸能・著名人のオフィシャルブログの増加をメインに、広報活動や機能拡充などが大きくプラスに働いたようだ。また、会員数は350万人を突破し、1月の250万人突破から半年強で100万人を新たに加入させたことになる。上記グラフにもあるように、立ち上げ時はともかくある程度規模が大きくなると成長カーブが鈍化しやすいコミュニティ系サービスにおいて、順調に右肩上がりのグラフを見せるという、稀有な成長振りを見せていることが分かる。

芸能・著名人のブログが
一般利用者をひきつける
大きな魅力として作用している

機能拡充などは他のコミュニティサービスでも逐次行っており、何か特殊なものではない。それを考えると、成長持続の最大の要素は芸能・著名人のオフィシャルブログの増加にあるものと思われる。著名人側からすればわざわざウェブサイトや専用のSNSを立ち上げなくても済むし、ファンにとっては憧れの人の生に近い生活や話を間近で目に出来て、各種最新情報も手に入れられる。そしてもちろんアメブロにとってはブログ全体の魅力が増し、アクセスも増えるという一石二鳥ならぬ一石三鳥状態。

この「コミュニティサービスで著名人に特典を与えて開設させることで、非常に大きなセールスポイントになり、サービスの躍進を後押しする」魅力に気がついたのか、【mixi上でタレント専用公認アカウント展開開始】にもあるように【ミクシィ(2121)】運営の日本国内最大手のSNS【mixi】も、同様のサービスを立ち上げている。ブログとは違った運用方法で、アメブロとのすみわけもある程度は可能だろう。

芸能人とファンとのやり取りの仲を取り持ち、互いのやり取りでサービス全体の魅力やコンテンツボリュームをかさ上げしていく方法は、コミュニティサービスとCGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)の利点をうまく融合した、賢い手法だと思われる。

それこそテレビ局のゴールデンタイムの番組や雑誌の表紙・グラビアアイドルの展開のように、今後も各コミュニティサービス間で芸能・著名人の争奪合戦が繰り広げられるに違いない。


(最終更新:2013/08/03)

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