セブン&アイも安売り業態に進出「ザ・プライス」1号店「ザ・プライス西新井店」を29日に開店

2008年08月31日 12:00

ザ・プライスイメージセブンイレブンなどのコンビニやイトーヨーカドーなどのデパートを展開する【セブン&アイ・ホールディングス(3382)】は8月27日、8月29日からイトーヨーカドーの業態転換モデルの一つとして、ディスカウントストア『ザ・プライス西新井店』をオープンすると発表した。生活必需品を提供する「生活応援型」のディスカウントストアとし、同グループの新業態開発の一環として展開するという(【発表リリース、PDF】)。

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リリースによれば「ザ・プライス」の1号店となる「ザ・プライス西新井店」は総合デパートのイトーヨーカドーをベースとしながら、食料品や衣料品、住関連品を中心にしたディスカウントショップとしての体裁を成し、「商品数を約半減」「生活必需品に特化」「価格帯を1~3割安く」「ナショナルブランド(メーカーが名づけて販売している商品)のみで、販売店(この場合はセブン&アイグループ)オリジナルのプライベートブランド商品はナシ」などを特徴としている。店舗自身は1階が食料品、2階が衣料品・住関連品となる。要は「常日頃消費する基本商品に品揃えを絞り、安い価格で提供する」というコンセプト。

リリースに目を通すと、

(売上)食料品80% 衣料品10% 住関連品10%
(面積)食料品45% 衣料品25% 住関連品30%


という表記が見られ、同店舗が1階に設置してある食料品の売上をメインに考えていることが分かる。通常のデパートでも「デパ地下」の言葉にもあるように地下街の食料品売り場は大きな集客要素となり、特に最近では「中食」施行の広まりや「まとめ買い」「安売り」目当ての客が増えていることから、落ち込みの激しい他部門とは異なり大いに売上を伸ばしている。「ザ・プライス」ではこれを1階に押し上げてさらに集客要素を高め、次に必要度の高い衣料品・住関連品を2階に設置するという「デパートの基本部分のみを残して他はそぎ落とした」形と見ることもできる。

コンビニ・デパートのディスカウントストアスタイルとしては、[ローソン(2651)]の【ローソンストア100】が知られている。こちらは「100円ショップに近いスタイル」「プライベートブランドの積極的展開」という、「ザ・プライス」とは違った方向性を持っている。

ザ・プライスとローソン100
ザ・プライスとローソン100

「ザ・プライス新井店」はセブン&アイでは新しい業態の店舗ということもあり、試験的「1号店」と銘打っていることから要素が強いものと思われる。今後、同店でさまざまな試行錯誤を繰り返しながら、ローソンにおけるローソンストア100のように、主軸業態の一つとして全国に展開していくのだろう。

またデパートと100円ショップの中間の立ち位置ともいえる「ザ・プライス」が多数展開するようになれば、ますます「100円ショップ」「スーパー・デパート」「コンビニ」の住み分けがし難いものとなるのは必至。これも互いが「少しでも類似他業種の『おいしいところ』をいただこう」とした結果によるところ。同じような内容の店舗となれば、ますます競争も激しくなるに違いない。

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