メタボ対策・予防、もっとも効果的に見えるのは一番ツラそうな「●●●の節制」

2008年07月27日 12:00

医療イメージ【ダイキン工業(6367)】は7月23日、メタボリックシンドロームと関連した、夏の空気と健康に関する意識調査の結果を発表した。それによると自分自身を「メタボだ」「メタボでない」と自覚している人双方において、メタボ対策・予防にもっとも効果的だと思われているのは「食べ物の節制」次いで「適度な運動」であることが明らかになった。しかしその一方で、「もっとも辛そうな」メタボ対策も、まったく同じ項目が上位を占めており、メタボ対策が「良薬口苦し」「分かっちゃいるけど(怠惰を)止められない」状態であることが見て取れる(【発表リリース】)。

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今調査は6月13日から16日までの間、インターネット経由で行われ、総合回答数は400人。男女比は1対1、年齢階層比も20・30・40・50代で均等割り当て。また、メタボだと自分自身で思っている人・思っていない人もそれぞれ均等割り当て。

メタボ対策・予防に有効だと思われる項目を設問側で9つ挙げ、その中でもっとも高順位にあるものを統計としてまとめたのが次のグラフ。

メタボ・非メタボ別に見た[メタボ対策やメタボ予防に効果的だと思う第1位項目]
メタボ・非メタボ別に見た[メタボ対策やメタボ予防に効果的だと思う第1位項目]

他の項目から大きく差異をつけて、「食べ物の節制」「適度な運動」が上位を占めていることがわかる。「ストレスをためない」「お酒を控える」などですら、上位の2項目と比べたら十分の一以下でしかない。また、「メタボ」非自覚者の方が「食」に対する自制・効果への期待が高いことも分かる。

一方、「もっとも辛そうなメタボ対策やメタボ予防」をたずねたところ、やはり「効果的だと思う項目」がそのまま横滑りの形で上位を維持していた。

メタボ・非メタボ別に見た「もっとも辛そうなメタボ対策やメタボ予防」
メタボ・非メタボ別に見た「もっとも辛そうなメタボ対策やメタボ予防」

つまりメタボ対策の上で「食べ物の節制」「適度な運動」は、「効果的な方法に見えるが、同時に非常にツラそうな方法でもある」ということになる。ダイエットには精神的な強さを求められると共に、なかなかうまく行かず挫折してしまう人が多いのも理解できる。


同アンケートでは「もっとも楽そうなメタボ対策・予防」についてもたずねているが、こちらでは「薬やサプリメントの摂取」「十分な睡眠」が上位についている。これらは気持ちの上でのハードルは低く、辛い思いをすることもない。これでダイエットを果たせメタボ対策になるのなら……と思っている人が多いのだろうが、上記結果を見ればお分かりのように、「実際に効く」とは考えていないようだ。「効けばラッキー」程度のものなのだろうか。

「食べ物の節制」「適度な運動」は
・もっとも効果的に見え
・もっともツラそうに見え
・もっとも継続実践されている

また、「メタボ」自覚者に限り、継続的に実践しているメタボ対策もたずねているが、こちらも「食べ物の節制」「適度な運動」が最上位。この二項目は「最も効果的に見え」「最も辛そうに見え」、そして「最も実践されている割合が大きい」という、「メタボ対策関連の注目度三連覇」を果たしていることが分かる。

「辛そうに見えるけど効果が期待できるらしいから、我慢して続けている」。これがメタボ対策上位の「食べ物の節制」「適度な運動」に対する、多くのメタボ自覚者の実情だろう。しかし継続して実践しているにも関わらず効果が見えてこない(≒効果が見えないから継続せざるを得ない)のは、実践の度合いが甘いのか、それともその人個人にはさほど効果のない方法なのかもしれない。

「特定健診」の話ではないが、もし自分自身が一生懸命これらの方法で対策に励んでいても一向に成果が出てこず、心当たりもないのなら、専門家に意見を聞いてみるのも一つの手だろう。

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