価格上昇とステルス値上げ、女性はステルスが優勢・もっとも多いのは「商品次第」

2008年07月23日 08:00

値上げイメージ特に原油・穀物などの資源価格の急騰で、一般消費財の値上げが相次いでいる。構成素材の改正で対応する商品は少なく、「単純に価格を上げる」か「価格は据え置きで内容量を減らす(ステルス値上げ)」のパターンがほとんど。消費者としてはどちらのパターンを好むのだろうか。情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアが7月22日に発表した調査結果によれば、「商品による」が多数派だったものの、男性と女性では「ステルス値上げ」の方がやや支持率が多いという結果が出た(【発表リリース】)。

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今調査は7月8日から7月10日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの会員に対して行われたもので、有効回答数は431人。男女比は52.4対47.6。年齢構成比は20代15.5%、30代46.6%、40代29.5%、その他8.4%。

「単純に価格を上げる」「価格は据え置きで内容量を減らす(ステルス値上げ)」どちらが好まれるかという問いには、「商品次第」と答える人がもっとも多く、全体では6割を占めた。

「単純に価格を上げる」「価格は据え置きで内容量を減らす(ステルス値上げ)」どちらが好まれるか
「単純に価格を上げる」「価格は据え置きで内容量を減らす(ステルス値上げ)」どちらが好まれるか

「商品次第」ということは、商品によって「価格を上げた方が良い」「価格そのまま・内容量を減らした方がよい」が分かれることを意味する。どのような商品なら価格を上げた方がよいか、内容量を減らした方がよいのか気になるところだが、今調査からは残念ながらそこまでは分からない。

「商品次第」の回答は男女別、年齢階層別でもほぼ変わらず6割を示しているが、男女別では男性の方が、年齢階層別では若年層の方が「値上げ」を支持する声が多い。食事やおやつなどにおいてボリュームを求めることが多い男性にとって「値段はそのままで内容減らされたら、結局もう一つ買わねばならなくなる」という計算が働いているのかもしれない。


現状では高止まり感のある食品をはじめとした一般消費財の価格高騰。秋口以降は再び値上げされる雰囲気が見て取れる。また、冬場になれば光熱費方面の燃料価格が家計の負担として大きくのしかかるようになる。その時に再度同様の質問をした場合、同じような結果が出るのだろうか。少々気になるところだ。

また、個人的意見だが、「価格値上げ」は単に「高くなった」「物価が上がった」という実感があるにとどまるものの、「ステルス値上げ」の場合は商品全体に「物価が上がった」というオーラが全身からにじみ出て、物価高に加え一抹の物悲しさすら感じてしまう。前者が価格ラベル部分だけに「値上げ」が映し出されているのに対し、後者は商品全体からその様相がつかみ取れるのが原因なのだろう。利用上の問題などを別にすると、心理的・心境的には「ステルス値上げ」の方が心を寂しくするような気がしてならない。

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