カステラとあんがおりなす繊細で力強いお菓子・「人形焼」の世界

2008年07月20日 12:00

人形焼イメージ最近は地域のお土産としてもらった時くらいにしか気にかけなくなった「人形焼」。ふわふわとしたカステラ風の生地の中に餡子(あんこ)が入っている、ありきたりなミニサイズの和菓子だが、改めて注意を払ってみると意外にすぐに手に入るもの。100円ショップやコンビニの「手ごろなおやつ」シリーズの袋詰めにも、さりげなくだがラインアップに加わっている。【エースコイン】で触れているように、デザインで工夫を凝らして食べる人の楽しみを増やしてくれる仕組みが大好きな当方(不破)としては、人形焼のバリエーションが語られているページがあると聞けばチェックをしないわけにはいかない(【トリガー記事:HK-DMZ PLUS.COM】)。

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掲載されていたサイトは【浅草もんじゃ焼.com】。その名前の通り、浅草ともんじゃ焼きを中心にしたコミュニティサイトで、もんじゃ焼きを中心に浅草周辺の「昔ながらの」文化を紹介している。肝心の「人形焼」に関するページは4月に投稿された【人形焼 プチ・マニアックス】というタイトルの記事。浅草のお土産の定番として人形焼が知られていること、お土産屋さんならほぼ100%人形焼が売られていること、そしてお店によって人形焼の絵柄・形が違うことが紹介されている。

浅草もんじゃ焼.com
浅草もんじゃ焼.com
人形焼 プチ・マニアックスで挙げられている具体的な店舗一例。ハトかプリティー。
人形焼 プチ・マニアックスで挙げられている具体的な店舗一例。ハトがプリティー。

同ページでは有名な7店舗を例に挙げ、それぞれの店で発売されている代表的な「人形焼」を紹介している。お店ごとにテーマとしている題材が異なっているのはもちろん、造形そのものへのこだわり、デザインの奇抜さや抽象化の面白さが分かる。そして同じ題材(例えばハト)を元に作られた「人形焼」なのに、ここまで形が違うものなのかと、改めて好奇心をかきたてさせてくれる。

先の「エースコイン」にしても「人形焼」にしても、古代(例えば縄文・弥生時代)の人たちが作り出した焼き物細工のような荒々しさ・力強さと、近代のお土産品に見られるような精密さが同居しているようで、食べるのがもったいなくなってくるというのがホンネ。食べ物である以上ずっと保存しておくわけにはいかず、昔は泣く泣く口にしなければ(そして美味しさで二度泣く)ならなかったが、今ではデジカメで簡単に写真として記録し、さらにネット上で公開することもできる。

切手やコインのように実物を収集するのも良いが、個性豊かな「人形焼」の姿を見るにつけ、「写真で集めていくのもいいよネ」と思うようになった今日この頃である。


(最終更新:2013/08/30)

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