日経平均株価は連敗記録を更新中…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、二週連続の売り超し(2008/07/11)

2008年07月11日 06:30

株式イメージ東京証券取引所は7月10日、2008年6月30日から7月4日(7月第1週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は5兆2569億2270万0000円なのに対し、買い総額は5兆1653億2146万0000円となり、差し引き916億0124万0000円の売り超しとなった。先週に引き続く売り超しだが、売り超し額はやや減らしている。なお法人、個人、証券会社は共に買い超しのまま(【最新発表リリース、PDF】)。

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6月30日から7月4日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……7464億1471万3000円/9774億6020万9000円(2310億4549万6000円買超)
・個人……1兆4658億0015万2000円/1兆5241億4579万8000円(583億4564万6000円買超)
・外国人……5兆2569億2270万0000円/5兆1653億2146万0000円(916億0124万0000円売超)
・証券会社……1131億9555万8000円/1163億4758万7000円(31億5202万9000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。

4月28日~5月2日……3832億7779万8000円買超
5月7日~9日……3917億5965万3000円買超
5月12日~16日……2698億4163万6000円売超
5月19日~23日……928億9697万4000円買超
5月26日~5月30日……1614億9661万6000円買
6月2日~8日……3088億0855万1000円買超
6月9日~13日……2724億8305万3000円買超
6月16日~20日……1425億4441万8000円買超
6月23日~27日……2955億1020万5000円売超
6月30日~7月4日……916億0124万0000円売超


今回計測週は日経平均株価が連敗記録を更新中だったこともあり、概して軟調な相場展開だった。結局次週の頭には連敗記録もストップしたが、下げ基調の中、外国人投資家も売り続けていたことになる(逆、つまり売り続けていたから下げていたのかもしれないが)。ちなみに連敗記録はストップしたものの次の週も下げ止まる気配は無く、日経平均株価は1万3000円台をいったり来たりする動向を見せている。外国人投資家の投資動向も継続しているのだろうか。

昨今の市場動向を見ると、現物取引の出来高は少なめな傾向が続き、先物の大口投資による市場操作まがいの傾向が続いている感が強い。今統計はあくまでも現物株式のものなので、以前と比べると昨今の市場展開においては、大きな・重みのある意味合いはないのだろう。しかし指針としては十分以上に参考となるものであると考えている。

前回の発表で外国人投資家の動向は12週連続買い超しから売り超しに転じ、トレンド転換の様相を呈している。日経平均株価は今年度に入ってからは1万3000円を抵抗線とし、昨今は底値を探るような展開を見せている。このままもみ合いをしながらエネルギーをため、再び反発に向かうのか、それとも地政学的あるいは対外的要因、果ては内需関連に押される形で大きく割り込み、再び1万2000円台(あるいは以下)に低迷していくのか。ここ数週間の流れが大きなターニングポイントとなりうるだけに、注目していきたいところだ。

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