「これだけ見て良い」から「これは見ちゃダメ」に・NTTドコモが携帯電話のフィルタリングサービス方式を変更

2008年07月17日 08:00

モバイルイメージ【NTTドコモ(9437)】は7月16日、携帯電話でインターネットに接続する「iモード」サービスについて、未成年者が問題のあるサイトへのアクセスを制限する「フィルタリングサービス」の方式を8月1日から変更すると発表した。特定サイトの閲覧が制限される「ブラックリスト方式」に変更し、多くのサイトが閲覧できるようにする(【発表リリース】)。

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これまでNTTドコモでは未成年の利用者が契約者・利用者となるiモードの新規契約時において、親権者からアクセス制限サービスは必要ないとの申し出が無ければ「キッズiモードフィルタ」という「ドコモが指定したサイトのみ閲覧できる」フィルタを利用するよう受付を行っていた(ホワイトリスト方式)。しかし今回の改定で、8月1日からは「ドコモが指定した特定サイトのみ閲覧できない」フィルタ「iモードフィルタ」(特定分類方式、ブラックリスト方式)を利用してもらうようにする。

「これだけ見てよい」から
「これだけ見ちゃだめ」へ

今回の方式変更は4月25日にフィルタリングサービスの改善などに関する総務大臣要請を受けてのもの。要は「特定サイトのみ閲覧できる」現行方式では、健全なサイトも見られなくなる可能性があり、過剰な規制になってしまいかねないとの指摘によるもの。

ただし安全性の確保という観点では現行の「キッズiモードフィルタ」の方が優れているのも事実。ドコモ側では利用者が「小学生」「初めて携帯電話を持つ子ども」の場合は引き続き「キッズiモードフィルタ」を利用するよう、店頭などでお勧めしていくとのこと。

なおブラックリストの選定には【詳細説明】にあるように、ネットスター株式会社が用意したチェックリストが利用される。

未成年者の閲覧が望ましくないサイトは雨後のたけのこのように登場している。「見せるべきではないサイト」から未成年者を守るためには、現行の「ホワイトリスト」の方が効率は良い。ただし指摘にもあったように「目隠しする必要のないサイト」までフィルタリングしてしまう可能性があるのも事実。「自由」を取るか「安全」を取るかで、総務相や世間一般は「自由」を選択したことになる。この選択が正しいものかどうかは、8月の方式変更以降、時間をかけて状況の変化を見ていく必要があるだろう。

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