【更新】キョーエイ産業(1744)が民事再生法適用申請、負債総額87億3713万円

2008年07月18日 19:30

ジャスダックに上場している、広島市地盤を基盤とし独自の中高層賃貸マンション事業を展開する建設業のキョーエイ産業(1744)は7月18日、同日開催の取締役会において民事再生手続開始の申し立てを行うことを決議したと発表した。また、株券上場廃止基準第4条第1項に規定する再建計画等の審査に係る申請については行わないとしており、上場は廃止される模様([発表リリース])。

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リリースなどによると同社は1975年に設立、建設・不動産事業を中心に「一括借上システム」の先駆者として事業を展開。1999年には上場を果たし、2008年3月期には連結で240億円ほどの売り上げを上げていた。しかし昨今の不動産業界の不調や建設市場の縮小、建築資材の高騰、改正建築基準法の影響などで経営環境が悪化。さらに子会社の業績悪化などで財務基盤が悪化し、資金繰りが暗転。状況改善に努めるも果たせず、7月に入って資金繰りが予想以上に悪化。支払の見通しが立たず法的手続きによる再建が不可避と経営陣側は判断し、今回の選択となった。

負債総額は約87億3713万円(2008年5月31日現在)。大株主には【広島銀行(8379)】(32万株)、【みずほ信託銀行(8404)】(10万株)などの名前が見られる。

なおこの直後、同社は連結子会社の加藤組の株式すべてを、加藤組の資産価値がないものとして無償で善建設株式会社に譲渡すると発表している([発表リリース、PDF])。


続報:ジャスダック証券取引所は7月19日づけでキョーエイ産業株式を整理ポストにあて、8月19日をもって上場廃止をすると正式に発表した(【発表リリース、PDF】)

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