乳がんを自分で発見するために・アフラックが触診体験機器を設置

2008年06月23日 08:00

医療イメージアメリカンファミリー生命保険(アフラック)では5月28日、同社の来店型店舗「アフラックサービスショップ」607店全店に、乳がんのしこりがどのような感触なのかを擬似モデルで体験できる機器「乳がん触診モデル」を設置した。同社ではがん保険が主力商品。顧客のがんの早期発見を手助けするための事業の一環として、設置を行った([このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]、【アフラックの発表リリース、PDF】)。

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日本人における乳がんの罹患者(発症した患者)数は増加の一途をたどり、現在では女性におけるがんの罹患率のトップとなっている。

日本の女性のがん部位別年齢調整罹患率予想
日本の女性のがん部位別年齢調整罹患率予想

乳がん触診モデルイメージ一方で乳がんは、自分で触って診ること(触診)で発見し得る唯一のがんであり、早期発見による早期治療で、治る可能性が高いがんでもある。実際、罹患率は上記にあるように他の部位とくらべてきわめて高いにも関わらず、死亡率は罹患率の1/3程度。厚生労働省の最新データではがんの死因としては大腸がん、肺がん、胃がんに続き、肝臓がんと同程度にとどまっている。

今回設置された乳がん触診モデルは、大学や医療現場などでも用いられる本格的なもので、従来は臨床研修医などの実技トレーニング用医学教材として開発されたもの。発生か所別に4タイプの乳がんに模した素材が埋め込まれていて、この「模した素材」を触れることで乳がん特有の「しこり感」や発生部位の確認が実体験できる。

1台あたりの設置費用は約4万円で総費用は2500万円ほど。費用としては決して安くはないが、アフラック側では今回の取り組みを通して、全国のアフラックサービスショップが単なる保険相談の窓口としてだけではなく、がんに関するさまざまな情報を提供する「街のがん啓発ステーション」として、顧客に役立つ存在となることを目指す、としている。

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