鉛筆一本で立体的な絵が描けるメモ用紙

2008年06月22日 12:00

3D Drawing Padイメージ右目と左目で同じ映像をわずかにずらして観させることにより、平面状の映像を立体的に見せる「立体視」の技術は、映画や博物館の展示映像などでよく使われる。普通の写真を横に並べた「立体視写真」を自動的に作るカメラもあるくらいだ。立体視が苦手な人でも、両目のそれぞれに赤と青のセロハンを貼った「専用メガネ」を使い、それぞれの色を少しずつずらして映像を出力すれば、容易に「飛び出す画像」を楽しむことができる。その「立体視な絵」を誰でも気軽に描ける、魔法のメモ用紙が3D Drawing Pad

スポンサードリンク

3D Drawing Pad
3D Drawing Pad

セットとして提供されるのは50枚つづりの斜めにます目が入った方眼紙と、よくあるタイプの赤と青のセロハンがレンズ部分にはめ込まれている「立体視メガネ」。青と赤のペンが入っていない……という心配は無用。方眼紙部分をよくみてみると分かるのだが、青と赤の線が微妙にずれた形でます目を形成している。

つまり、この方眼紙の上に黒のペンや鉛筆で絵や文字を描き、「立体視メガネ」で見ると、

・青セロハン越しに見える赤線のます目の上の絵や文字
・赤セロハン越しに見える青線のます目の上の絵や文字


の両者は、各ます目との相対位置が微妙にずれて見えることになる。場所を見極める補助線となるます目をずれて見えるようにすることで、絵や文字そのものの「ずれ」の代わりを果たし、立体視が出来るという仕組みだ。

概念図。セロハンの色で「場所を確定させるように見せる補助線」の片方が消えるため、対象の絵や文字そのものは動いていないものの、補助線との位置が違うように見える。これが「ずれ」として認識されてしまう。
概念図。セロハンの色で「場所を確定させるように見せる補助線」の片方が消えるため、対象の絵や文字そのものは動いていないものの、補助線との位置が違うように見える。これが「ずれ」として認識されてしまう。

概念図を見てもらえばお分かりの通り、セロハンの色で「場所を確定させるように見せる補助線」の片方が消えるため、対象の絵や文字そのものは動いていないものの、補助線との位置が違うように見える。これが「ずれ」として認識されてしまうため、結果として立体視が出来るようになる。発想は非常に単純ながら、大変面白い仕組みといえよう。

価格は上記関連リンクのお店では2.95ポンド(約630円)。仕組みそのものは非常に単純なため、似たようなものがすでに日本でも出ているかもしれないし、並行輸入されている可能性も高い。特にデジタル系な用具も使わなければ、絵や文字が描ける人なら誰でも挑戦できるので、興味がある人は並行輸入をするなり、そのような雑貨を取り扱っているお店を探してみるとよいだろう。


【トリガー記事:Ubergizmo】

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ