外食店のメニューの「中身」、男性よりも女性の方が「厳しい目」

2008年06月14日 12:00

料理の素材イメージgooリサーチは6月13日、外食の実態に関する調査結果を発表した。それによると外食店のメニューで表示してほしい内容のトップには「カロリー」がついた。特別な場や料理を求める場合が多い外食の食事でも、普段から気にしているカロリー(熱量)はやはり気になるのだろう。また全般的に男性より女性の方が「(各種成分を)表示して欲しい」という意見が多く見られ、健康志向は女性の方が強いことがうかがえる(【発表リリース】)。

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今調査は2007年12月7日から10日の間に非公開のネット経由で行われたもので、有効回答数は2201人。男女比は48.2対51.8で、年齢階層比は30代がもっとも多く36.8%、次いで40代27.3%など。

外食においてメニューに表示して欲しい内容を尋ねたところ、「カロリー(熱量)」と答えた人がもっとも多く、男性で4割、女性で6割近くを占めた。

メニューに表示してほしい内容
メニューに表示してほしい内容

順位的には男女とも「カロリー」「原産地」「原材料名」の順となる。カロリーは主に体重に関わる健康志向を持つ(要はメタボ・肥満絡み)人たちにとって、必要不可欠な項目。とりわけ外食はカロリーが高いものが多く、一口一口が気にする人もいるだろう。「特別な場」における外食ならともかく、平日のお昼として外食を利用する場合、カロリーへの注力は並々ならぬものがあるに違いない。

他の項目を抜いて「原産地」「原材料名」が上位を占めているのは、ここ数年来頻発している「産地偽装」や「食の安全」に端を発しているものと思われる。外食でもできれば国産の、そして問題視されていない成分のものをと考えるのは、昨今の状況をかえりみれば当然のお話。

そして何より注目されるのは、各項目一つ一つもさることながら、全般的に男性より女性の方が追求意識が強いこと。「カロリー」は2割、「原産地」は1割強、「原材料名」でも1割強ほど男性より女性の回答率が上回っている。そして「(メニューに表示してほしい内容は)特に無い」とする回答は男女でほぼ2倍の差がついており、男性の無頓着さが見て取れる。


【一食で二日分! アメリカ最強の「塩っぱい」料理たち】【「アメリカで一番健康に悪い」のらく印を押された食品たち】は外国の極端な例だが、日本でも外食をする場合、あまり他国の特異な例を笑っている場合ではないことも考えられる。最近では普通のファミリーレストランでもカロリーや塩分相当量をメニューに表示するようになったし、多くのファーストフードでもメニューや自社サイトで詳しい成分一覧を掲載する傾向が強まっている。これもお客のニーズに応えた結果だといえる。また、今回の調査結果には「アレルギー成分」の表記がない(「栄養素」「原材料名」がそれに該当するのだろうか)。今後は他の項目同様にアレルギー成分に対する表記も求められよう。

一方で色々な成分表記はメニューそのものを見にくくするし、【カロリー表記はダイエットにプラスかマイナスか】でも伝えられているように「成分表記はかえって逆効果」とする意見もある。例えばメニューにはいくつかの項目を載せ、「詳しくはこちらを」との表記と共にQRコードを掲載し、それを使うと成分一覧のウェブサイトに飛ぶか一覧そのものが表示される仕組みもありだろう。


(最終更新:2013/08/05)

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