夫の洗濯物が「クサい」のは夫婦仲が原因!?

2008年06月10日 06:30

洗濯物イメージ[ライオン(4912)]は6月9日、「夫に対する意識と洗濯物のニオイ」に関する調査結果を発表した。それによると、夫との関係が冷え込んでいる妻ほど、夫の洗濯物のニオイを不快に感じる割合が高いことが明らかになった。夫婦仲がにおいの分泌成分を変えるわけではないから、「クサい」という感情は夫への心境に寄るところが大きいことがうかがえる(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2007年12月22日から23日、ネット経由で28歳から69歳の主婦1032人に問い合わせたもの。年齢階層比などの属性は非公開。また、今調査では夫に対する質問から、夫婦間の心境・状況について「結婚生活ネガティブ型」「干渉型」「結婚生活まんねり型」「自立・尊重型」「円満型」の5グループに分類。それぞれのグループ毎の回答も分析している。

洗濯物のニオイに対する質問では、全体的には夫以外の洗濯物・自分の洗濯物に比べて夫の洗濯物の方が「クサい」と感じるという回答が多くなっている。夫以外においては24.4%が「クサい」と感じているのに、夫の洗濯物の場合は半数に近い46.8%が「非常ににおう」「ややにおう」と答えている。

においを感じる洗濯物
においを感じる洗濯物

人気の無い「夫の洗濯物」について、「におう」派を抽出。その人たちに「夫の洗濯物のニオイ」をどう思うかと質問し、グループ毎にわけて再統計したところ、非常に興味深い結果が出ている。夫への感情がポジティブなグループほど、「夫の洗濯物のニオイへの不快感が減少する」という傾向が見えてくる。

妻から見た夫婦仲のグループ分け別「夫の洗濯物のニオイ」の不快感
妻から見た夫婦仲のグループ分け別「夫の洗濯物のニオイ」の不快感

それぞれのグループの回答母数がやや少なめのため、データ上のぶれが生じている可能性があるが、それを承知の上で見てみると、グループ分けの中ではもっとも夫婦間の仲が良い「円満型」では「不快」と思う人はわずかに5.6%しかいない。しかし「結婚生活まんねり型」では28.7%、さらに仲の良さ最下位ともいえる「結婚生活ネガティブ型」では60.6%と過半数の人が「不快」と答えている。特に「ネガティブ型」では「やや不快」とあわせて9割強が「不快」派に属するという、他のグループとは際立った違いが見られる。


夫の洗濯物に対するフリーコメントを見ても、「円満型」では「気にならない」をはじめ、「仕事をがんばっている証拠」「安心できるニオイ」など、むしろニオイそのものをポジティブに捕らえる向きが強い。一方「結婚ネガティブ型」では「くさい、嫌い、不快、不愉快」「加齢臭、体臭」など、においに対する感情までネガティブなものとなっている。

ニオイそのものの成分や個々の嗅覚への影響そのものに違いは無い。しかし相手への感情の違いで、そのニオイに対してどのように反応するのか「心境面でのリアクション」は大きな違いを生じることが分かる。

ニオイをどのように感じるかは
ニオイそのものよりも
相手への感情が大きく左右する

考え直してみればこれはごく当たり前のこと。例えば自分が好きなアイドルグループのタレントが来ていたTシャツをオークションで手に入れたとしたら、そのTシャツのニオイもちっとも気にならないどころか、むしろ有難みを感じるかもしれない。しかしそのTシャツが実はそのタレントが属する事務所の広報担当(しかもあまりよいうわさを聞かない)のものだと知ったら、「同じニオイにも関わらず印象」は180度ひっくり返るだろう。

ニオイへの印象は感情に大きく左右される。それが夫婦間の感情の度合いと「夫のニオイ」に対する反応にも現れたのだろう。

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