会社員はストレス増加で「くうねるふとる」!?

2008年06月05日 12:00

ストレスイメージgooリサーチと【オールアバウトジャパン(2454)】が6月4日に発表した平日のワークスタイルと休日の過ごし方に関する調査結果によると、会社員などの勤め人が社会人になってからの身体的な変化としてもっとも気になるのは「目の疲れ」「体重増加」「腰痛・肩こり」の3要素であることが明らかになった。また、多くの人がストレスを感じ、その解消法として他人への相談の他、「食べる・飲む」「よく寝る」を挙げていることも分かった。身体的な変化とストレス解消法の因果関係も考えられる調査結果といえよう(【発表リリース】)。

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今調査は22歳から49歳の就労者に対してネット経由で4月28日から5月1日までの間行われたもので、有効回答数は1057人。男女比は50.1対49.9、年齢階層比は20代33.5%、30代33.8%、40代32.7%。

会社や仕事で原因でストレスを抱えている人は、全体の8割近く、77.8%に登っている。

精神的な変化(会社や仕事起因のストレス)
精神的な変化(会社や仕事起因のストレス)

ストレスそのものは一概に「悪いもの」ではない。プレッシャーが心身を鍛え、成長をうながすという一面もある。とはいえ望みもしないストレスや過度のストレスは不幸の源でしかない。また物理的なダメージと比べてストレスは他人から理解されにくく、それが当事者をさらに苦しめることにもなる。

その(ネガティブな方面の)ストレスをどのように解消しているのか。工夫していることといえば大きく「他人に話を聞いてもらうこと・相談すること」と「何か行動を起こして気分転換をし、ストレスを発散すること」の二つに分けられる。

ストレス解消法
ストレス解消法
男性よりも
女性の方が
ストレス解消に
積極的

全般的に女性よりも男性の方が積極的にストレス解消法の工夫をしていること、特に相談の分野では男性の2倍近い割合で行動を起こしていることが分かる。これは女性が元々ストレスが多いからこそ解消法に長けているのか、あるいは男女共にストレスの抱える度合いは同じものの、解消に積極的な女性だからこそ溜め込む度合いが少なくなることを表しているのか、どちらなのかは分からない。いずれにせよ、男性諸氏はストレス解消法について、女性の声に耳を傾けるべきなのかもしれない。

一方、調査結果において同じ項目では「社会人になってからの身体の変化」についても語られている。これによると「目の疲れ」「腰痛・肩こり」と共に「体重が増えた」という項目も上位についている。

社会人になってからの身体的変化
社会人になってからの身体的変化

社会人になると身体を酷使する機会が増えること、さらに年そのものを経ることもあり、目の疲れや腰痛・肩こりがひどくなるのだろう。そして「体重の増加」も過半数の人が実感しているのが分かる。

ここで先の「ストレス解消法」を思い返して欲しいのだが、相談事以外の「実行動」において、ストレス解消法の上位に上がっているのは「食べる・飲む」、そして「よく寝る」。これらの行動は確かにストレス解消につながるが、同時に体重増加の大きな要因ともなりうる。多少こじつけであることは否定できないが、

・社会人になってストレスが増加
・ストレス解消のために良く食べ良く飲みよく眠る
・そのために体重が増加する


という三段論法的な流れが見えてくる。ストレス増加が避けられない社会人において、体重の増加も回避できない現象なのかもしれない。


社会人
ストレスたまって
くうねるふとる

「くうねるあそぶ」ならぬ「社会人はストレスが溜まってくうねるふとる」とは我ながら強引な論理の展開だと自負(!?)しているが、調査結果の上でもわざわざ同じ項目上で「身体の変化」「精神的な変化(ストレスのあるなし)」「ストレス解消のために工夫していること(解消法の上位に「よく食べる」「よく寝る」)」が順番に表記されていることを見ると、浅からぬ関連性があるように思えてならない。むしろこのつながりで見直すと、容易に説明が出来る。

人間が社会性を持つ生き物である以上、そして勤め人として毎日を過ごす以上、ストレスから逃れることは難しい。せめて「くうねるふとる」の法則が当てはまらないようにするためには、他のストレス解消法、例えば買い物をしたりお風呂に入ったりスポーツをしたり、そして何より「他人に相談する」ことを心がけるのが良いだろう。たとえ相談事そのものの解決作が見出されなくとも、話を聞いてもらうだけでストレスは激減するはずだ。

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