これ食べても大丈夫? 夏どきの「食べ物に関する5つの神話」

2008年06月22日 12:00

クーラーボックスイメージ日本同様アメリカでも、この梅雨どき以降夏の終わりにかけて、食中毒がもっとも発生しやすい時期。今まで以上に口にする食べ物への注意をおこたらないようにしたいもの。そんな中、【TODAYshow.com】では「夏季における5つの食べ物に関する神話(Five summer food myths)」と称し、食べ物への注意事項や「常識と思っていたけど実は違うヨ」的なお話を紹介していた。生活環境の違いから日本ですべてが当てはまるとは限らないが、参考になる面も多いのでここに紹介しておくことにする。

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1.マヨネーズは食中毒の主な原因の一つ
……実際には店頭販売されているマヨネーズは、食物で発生するバクテリアの成長を遅らせる成分が含まれているので、マヨネーズ単体では心配は要らない。むしろマヨネーズを使う食品において、その料理の過程で雑菌が入り込んだり繁殖する可能性がある。食品自身やまな板をきれいに洗ったり、自分の手をしっかりと洗ってから料理をすることなどを勧めている。

肉料理イメージ2.肉は一度網目がつくぐらいに火を通せば、比較的長期間保存が利く
……一度調理した肉料理を冷蔵庫に入れて再加熱して食べる方法は、サルモネラ菌などの病原菌を成長させる要因となる。火を通したからといって安心なわけではない。一度解凍して料理した肉が残っても冷蔵保存することは避けるように。また、解凍するのは冷蔵庫の中で。外気にさらして溶かすのは問題外。

3.ハンバーグに十分火が通ったかどうかは色で判断。茶色なら食べても大丈夫
……ハンバーグなどの肉加工品において、肉の色を過信すると痛い目にあう。明確に確かめる唯一の方法は、温度計を使って測るしかない。肉の温度計は10ドル前後で手に入る。専門家によれば華氏160度(摂氏71度)の加熱が必要とのこと。さらに鶏肉の場合は最新のガイドラインでは華氏180度(摂氏82度)の加熱が望ましいという。

クーラーボックスイメージ4.自動車のエアコンを働かせれば、お弁当をクーラーボックスに入れる必要はない。目的地につくまで後部座席に置いておいても、室内の涼しさで劣化は避けられる
……車内温度が20度前半という快適な環境でも、バクテリアにとってもまた繁殖しやすい温度には違いない。30度くらいの車内温度なら、安全な時間帯は1時間~2時間くらい。

5.しっかりとパッキングしてクーラーボックス内で冷やされた食べ物は何時間でも安全
……冷却による長期保存が可能な食品において、求められる本当の温度は華氏40度未満(摂氏4.4度未満)。クーラーボックスの温度をチェックして、その条件を満たすか確認すべき。ボックス内に氷や、凍らせた飲み物を詰めて低い温度を保つようにし、さらにトランクではなくエアコンが効いている後部座席に置いておくべき。


バカンス好きなアメリカ人らしく、この時期の「食べ物に関する5つの神話」というよりは、「バカンスに出かける際の食事・料理に関する5つの神話」という気がしなくもない。また、あくまでも元記事はアメリカのものなので、日本の事情とは異なる場合もある。

とはいえ「生肉はすぐに悪くなるけど、一度火を通せば長持ちするよね」あたりは、指摘されれば「なるほど」というものがある。また、間接的な表現ながらも「冷蔵庫はずっと食品を長持ちさせるものではない。万能保存機と勘違いしないように」という忠告にも耳を傾けるべき。

日本ではむしろ夏の暑さより、梅雨のじめじめとした湿気でモノが腐りやすい。温度だけでなく湿度にも気を使いながら、食品の保存や鮮度に注意しよう。下手に「もったいない」からといって無理に消費・賞味期限を越えた食べ物を口にし、身体を悪くしたのでは元も子もないからだ。


■関連記事:
【「消費期限」と「賞味期限」の違いとは?】

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